梅雨…。
この季節、しっとりと雨に濡れる青葉は、
晴れた日のそれよりも淑やかで美しく見えます。
こんにちは、マツモトです。
ようやく梅雨入りした関西ですが、
みなさまお住まいの地域、今日のお天気はいかがでしょう?
こんな季節の京都のおすすめは、
やはり枯山水の庭園か、新緑が美しい社寺でしょうねえ。
石の庭は雨に濡れるほどに、その美しさが増していきます。
「そうだ 京都、行こう。」のコピーでおなじみのJR東海さんも、
ただいま「JR東海『そうだ 京都、行こう。』“苔と新緑”キャンペーン」を実施中。
今日はそのキャンペーンに因んだ「そうだ 京都、行こう」presents みどりの京都アートギャラリー特別イベントが開催されるので、嵐山にほど近い、嵯峨野の常寂光寺に出かけました。
嵐山駅前の喧騒は、年間通じて常態となってしまいましたが、
少し離れると、ほら。
以前と変わらないのどかな嵯峨野の風景が広がります。
■雨に煙って靄のかかったようなこの風景。好きだなあ。
会場の常寂光寺にやってきました。
雨を喜ぶ青々としたもみじがキレイ。
さて、南北朝時代のものとされる仁王門の奥、今日のために特別に設えられたイベント会場はこんな感じ。
金屏風に緋毛氈、そして放射状に並べられる、大量の絵の具。
プレゼンターは現代アーティストの小松美羽さん。
信州を拠点に世界中で活躍する、いま注目の若手アーティストです。
すみません。
まず告白すれば、実は彼女の作品の一つも見ないで会場に来てしまった私なのです。ごめんなさい。。。
この金屏風を前に、どんなことが展開されるのか、ぜんぜん想像がつきません。
しばらくすると、雨のそぼ降る薄暗い石段を、裸足で降りてくる小松さんの姿が…。
白装束に身を固めた小松さんは、金屏風の前で額づき、祈るように瞑想すると…。
意志を決めたように立ち上がり、一気呵成に金屏風に挑んでいきました。
はじめは黒一色を筆で。
でもすぐに、道具は筆から小松さんの手に変わりました。
ものすごい集中力で、憑かれたようにとりどりの絵の具を矢継ぎ早に掴む小松さん。
水面?
地面?
素人にはやたらに色を掴んでいるようもに見えるのですが、もちろん、小松さん自身は、何を創造しているかわかっているはずです。
ただ、私が感じたのは、この人は生命の喜びを表現しようとしているに違いない。
という確信でした。
パワーにみなぎる小松さんの姿は、
佳境に入るにつれ神々しくさえ感じます。
そのエネルギーに圧倒されて、
途中からしばらくシャッターを切るの忘れてしまいました。
約40分―。
ふっと動きを止めた小松さんは、振り返り、
座ったままの姿勢で深々と頭を下げると、
一旦、その場を離れました。
その後、再び姿を現した小松さんは、綺麗な瞳と優しい声をした、とってもステキな女性でした。
たったいま生まれたこの作品について、
小松さんはこんな風に話しました。
「まん中の線は、常寂光寺の苔を表しています。上にはもみじも描きました。苔の上にも苔より下にも、さまざまな生き物が、生きている」と。
そしてそのことを感じてほしい、とも。
こちらの作品は常寂光寺「みどりの京都 アートギャラリー」で6月28日よりご覧いただけます。
小松美羽さんの作品の生命のパワーを、ぜひ感じていただければ。
*
帰社してすぐ、小松さんのことを調べましたよ。
彼女のインスタグラムを見ていると、今回のアートイベントでも描かれた神獣のようなモチーフが繰り返し、現れます。
狛犬?
龍?
きっと彼女が永遠に追求するモチーフなんだろうなって感じました。
*
JR東海「そうだ 京都、行こう。」よりお知らせ!
「#京都でみつけたみどり色」
インスタグラム投稿キャンペーン実施中!
「そうだ 京都、行こう。」公式インスタグラムにて、
「#京都でみつけたみどり色」と題し、色あそび企画を実施中です。
京都でみつけたお気に入りのみどりの写真を、
オリジナルのみどりの名前を付けて投稿してください。
オリジナリティの高い作品にはプレゼントもあるそうです!
緑うつくしい京都を訪れたなら、ぜひご投稿を。
店舗・施設名 | 常寂光寺 |
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住所 | 京都市右京区嵯峨野小倉山小倉町3 |
営業時間 | 9:00~17:00(16:30受付終了) |
交通 | JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅より徒歩15分 京福電鉄 嵐山駅より徒歩20分 |
料金 | 拝観料/500円 |
ホームページ | https://www.jojakko-ji.or.jp/ |
Writerデジスタイル京都スタッフ
Writerデジスタイル京都スタッフ
タカラサプライコミュニケーションズではたらく京都大好きメンバー。 定番から穴場まで、幅広いKYOTOの情報をお届けします!
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