こんにちは!デジスタイル京都スタッフのイタクラです。
もうすぐ7月、夏本番ですね。暑さ極まる夏の京都。
旬の美味は数あれど、食べた瞬間に圧倒的満足感が味わえるメニューと言えば “鰻”ではないでしょうか?
私、大好きなんです。鰻。うなぎ。
香ばしく焼き上げられた、程よく脂の乗った鰻に甘辛いたれが絡んで……、もう、たまりません! “自分へのご褒美”メニューの代表格ですね。
そして、せっかく京都で食べるなら、歴史と和の風情にもこだわりたいところ。
そこで、今回は、“うぞうすい”で知られる「わらじや」さんが、夏季限定メニューの「まむし」を出されたと聞き、行ってきましたよ!
1624年創業、なんと400年近い歴史のある「わらじや」さん。
のれんには「うぞふすい」の文字。
鰻の入った雑炊で有名な老舗です。
なんと、その昔、豊臣秀吉がここでわらじを脱いで休んだという逸話があるのだとか。大きなわらじが入り口に下がっており、屋号の由来にもなっています。
場所は、京都国立博物館や三十三間堂にも程近い、七条通り沿い。
このお店の前をよく通るのですが、ずっと「わらじは店名の通りだけど、なんでひょうたんがあるの?」と思っていたんです。この逸話を聞いて納得。秀吉のトレードマークですもんね。
この付近、方広寺や豊国神社、豊国廟など、秀吉にゆかりの深い旧跡が多くある場所なんです。
通りから中に一歩入ると、美しく整えられたお庭があり、しっとりと落ち着いた雰囲気に感激です。
建物も歴史を感じさせる趣があり、テーブル席のあるスペースのほか、奥と2階にはお座敷、さらに茶室もあります。
さっそく、今年、夏季限定で登場した「まむし」をお願いしました。
まず、運ばれてきたのが、お干菓子とお抹茶。お干菓子は「わらじや」と書かれた小さなひょうたん型!可愛い♪
お抹茶も美味しくいただきました。
夏らしいお茶碗ですね。
そして、いよいよ「まむし」登場。関西では鰻丼のことを「まむし」と言います。
「まむし」(3,600円/税・サービス料込)
お抹茶(落雁付き)、肝吸い、お漬物、果物が付いています。
蓋を開けると、わぁ!こんがり、そして、たれの照り感が!
はやる心をおさえつつ、肝吸いをひと口。
しっかりと出汁が効いた、コクのあるお味。
聞いてみると「うぞふすい」のコースで出てくる、「うなべ」の出汁と同じだそうです。なるほど!美味しいわけです。
いよいよ、鰻をひと口。
脂はのっているけど、しつこさは皆無。皮がパリッと香ばしくて、身はほわっとやわらかです。
ほーーっと美味しさが沁みる、まさに至福のひととき。食べ終わるのがもったいないー!
腹開きで蒸さずに焼く関西式で、香ばしさとともに、鰻らしい風味と食感が楽しめます。
もともと、サイドメニューとして蒲焼をまいた出し巻「う巻き」を出しておられるので、たれも年季が入っています。
また、ごはん全体にそのたれがしっかりまぶしてあるから、最後まで美味しくいただけるのもうれしいポイントでした。
余韻にひたりながら、デザートの甘いスイカで締めとなりました。満足、満足。
通常の、「うぞふすい」のコースも、もちろんいただくことができます。
これも美味しいんですよね。なかなか他では味わえない名物料理、京都の自慢です!
お抹茶(落雁付き)、先附、うなべ、うぞふすい、香の物、水もののコースで、6,706円(税、サービス料込)。
「うなべ」はぶつ切りにして骨を抜いた鰻と九条葱、庄内麩、春雨が入ったお鍋。そして、「うぞふすい」は白焼きの鰻にお餅や野菜類が入り、卵でとじられたやさしいお味です。
お二人以上、特にグループなら、「まむし」と「うぞふすい」のコースの両方を注文して分けるというのも、夏季限定の今だけの贅沢ですね。
京都の夏、何を食べようか迷ったら、歴史ある老舗でお手頃に楽しめる鰻。おすすめです!
京都国立博物館から西に歩いてすぐ、三十三間堂のほぼ向かい側です。
付近は、妙法院(建物内拝観は特別公開時のみ・一部境内は自由)や智積院、養源院などもあり、混雑も比較的穏やか。散策にもおすすめのエリアです。
店舗・施設名 | わらじや |
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住所 | 京都市東山区七条通本町東入西之門町555 |
電話番号 | 075-561-1290 |
営業時間 | 平日 11:30~14:00 16:00~20:00 [19:00 L.O] 土日祝 11:30~20:00 [19:00 L.O] 定休日 火曜日 |
交通 | 京阪本線「七条駅」下車徒歩5分 |
ホームページ | https://www.uzofusui-warajiya.kyoto/ |
Writerデジスタイル京都スタッフ
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