こんばんは、最近、「京都から町家が減っている」というニュースを見てショックを受けたばかりのミヤマグチです。
今夜は、そんな京町家の保存をめざし、“町家を使ったお宿”として、京都市内に多くの施設を構えられている庵町家ステイさんが営む「筋屋町 町家」で明日から開催される企画展『呼吸する庭』の先行展覧に行ってきました!
「筋屋町 町家」は明治初期に建てられた、築約140年の立派な建物。
代々豆問屋を営まれていた商家で、1階はお仕事の空間、2階は住空間という町家を活用されたお宿です。
企画展『呼吸する庭』の名称にもなっているように、中には立派なお庭が。
今回は、この立派な町家全体を使い、3人の若手作家さんの作品を展示する企画です。
左から品川美香さん、品川亮さん、中村萌さん。
昨年の「ARTISTS’ FAIR KYOTO」に出展されていたこちらの3名の作品を、庵町家ステイの方が見られてひと目ぼれ。
「ぜひ、うちの町家で展示企画を一緒にやろう!」というきっかけで、プロジェクトがはじまり、1年をかけて試行錯誤し、いよいよお披露目となる企画です。
ちなみ、3名とも京都造形大学大学院を卒業されているのですが、一斉に声がかかったのはたまたまなんだそうです。運命のような偶然。
普段、皆さんの作品が展示される際、横には作品名や値札が表示される空間ですが、ここでは“「アートのある暮らし」を体験できるような場にしたい”という考えから、展示されているのは作品のみ。
こんな感じで、自然に、アートを楽しめる空間に。
古い造りの町家の壁に、それぞれの絵がとてもしっくりきますね。
皆さんは「普段、作品が飾られるのは白い壁でライトも当たる。それを意識して作るものだけど、今回はまったく違った発想で生み出せた」と声を揃えられます。
この企画を建物全体でしっかり表現していくために、1年間何度も何度も、皆で打ち合わせをしてこられたそう。
普段はお宿として貸している場を数日間“展覧会場”にするわけですので、宿としての営業はお休みするワケですが、”この展覧を見ることをきっかけに、町家の中に入ってもらい、興味を持ってもらうきっかけになれば”との想いがあるそうです。
なるほど、確かに町家の魅力も、改めて感じることができます。
作品については、ぜひじっくりと実物をご覧いただきたいので、この記事では少し遠目に、”住空間になじんだアート”としての部分を、ちょい見せだけ!
■1階のお庭が見える部屋の床の間にある、品川亮さんの作品
■階段をあがると見える、品川美香さんの作品
■2階の奥の部屋にある中村萌さんの作品
じっくり、たくさん悩んで、それぞれの場所に飾られるための作品だけに、とても見事にマッチしています。
我が家にこんなスペースがあったら絶対に飾りたいな!と実感です。
アートと町家の見事なコラボ。
ぜひ体験してみてください!
■会期: 2019年1月26日(土) ~1月31日(木)
■時間: 11:00 ~18:00 最終日のみ15:00
■会場: 庵町家ステイ「筋屋町 町家」
店舗・施設名 | 筋屋町 町家 |
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住所 | 京都市下京区富小路仏光寺下ル |
交通 | 阪急「河原町駅」より徒歩10分 地下鉄「四条」駅 5番出口より徒歩10分 |
駐車場 | なし |
ホームページ | https://kyoto-machiya.com/machiya/sujiya.html |
Writerデジスタイル京都スタッフ
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