★2019年12月現在、閉店を確認しています★
こんにちは! 藤松です。
この連載、今回で遂に21回目を迎えました。
20回も続いたのは、ほんとうに皆様のお陰です。ありがとうございます。
でもね、よく誤解されているんです。“京都人と寿司”は。
私も仕事柄、京都以外の場所で寿司屋に行くこともあります。
そのとき京都以外の方が一緒だと、時折、「京都は寿司、おいしくないでしょう(海、遠いし)?」とか、気の毒そうな目で見られつつ
「京都の人はお刺身ってあんまり、食べないんですよね(海、遠いし)?」
とかと言われたりすることがあるんですー(涙)
みなさん、違うんです。今日こそ、その誤解をときましょー。
京都人、寿司、かなり好きです!
京都で有名なのは鯖寿司。でもいわゆる江戸前の握りずしだって、京都には老舗がたくさんあります。
ただ、そういう店はいかんせん高級…(涙)
庶民の味方、回るお寿司屋さんは京都でも街中・郊外問わずどこも大繁盛。
それを見てもわかるとおり、京都人は寿司も刺身も好きです!
ただ、いかんせん手ごろな寿司屋は少ない…(涙)
前置きが長くなりました。
今日ご紹介する「SUSHI ひろた」は、回らないのに手が届く範囲にある、まことに行き届いたお寿司屋さんなのです!
では早速行ってみましょう。
■黒壁に赤い暖簾が映える入り口。
「いらっしゃい!」
暖簾をくぐると、店主の廣田さん、職人の筒井さんが出迎えてくれました。
■店主の廣田さん(右)と、寿司職人歴36年のベテラン・筒井さん(左)
店内の壁も黒っぽく、祇園らしい“粋”が格好いい!
早速カウンターを陣取って、ひと品目をお願いしました。待っている間、色々伺います。
10月29日にオープンされて、伺ったのはちょうど2週間ほどたった頃。
どうですか、このあたりは。
「私たちは地域密着でやっていきたいと思っています。でも観光客の方も多いので、
もちろんそういった方たちにもたくさん来ていただきたいですね」
そう言えば店名も「SUSHI ひろた」“SUSHI”がアルファベット表記のところに、海外からのお客さまへのウェルカム感がでています。
そして、広田さんの視線の先には、かのポ●トークが!!
初めてみた! これって、便利ですか?
「便利ですよ。結構、使えます(笑)」
こういうものがあると、外国語が話せなくっても、たとえ機械がうまく翻訳してくれなくても、なんだか場が和みそう。
そうこうしているところにひと品目が。
■旬になりました! くもこポン酢。
くもこポン酢です。
こうしたものが出てくる季節になってきましたねー。
嬉しい限りですが、外国の方も食べるのかな?
「くもこは…。どうでしょうね」
もしかすると、お好きな方もいるかもしれません。
合わせるお酒は「澤屋 まつもと 守破離 純米大吟醸」です。ねっとりしたくもこによく合います。
SUSHI ひろたで目を惹くのがこの、木製のケース。
■このケースに入ると、魚が一層、おいしそうに見えます(本当は蓋があります)。
「木箱は寿司屋の“顔”なんです」
と、胸を張るのはベテラン寿司職人の筒井さん。箱はこの店に合わせて誂えた別注品。
鮮度、品質、職人の腕…。木箱は寿司店のいろいろなことを、これ一つで理解していたける強力アイテム。
「入りきらないネタは、口頭でお伝えしています」
今日はこんなのもありますよって、職人さんとお客さんがカウンター越しに話が弾むのも寿司屋さんの楽しいところ。
「今日はこっぺ蟹も入りました。浜坂産です。おいしいですよ」
早速、廣田さんから蟹を見せてくれました。
お寿司屋さんのカウンターは、こうしたライブ感がいいんだなあ。しかも「SUSHI ひろた」さんはお値段明朗。なので安心して楽しめます。
■こっぺ蟹とツーショット(?)の廣田さん。
私が今日2品目にえらんだのは、「銀だらの西京焼き」。
魚を漬ける味噌を、なんでもお隣のお漬物やさんから買っているということで、俄然、興味が湧いたのです。
「白味噌ベースで、うちで調味料をブレンドして漬けています」
出していただいた西京漬けは、焼き色こんがり、とてもいいにおい。食欲をそそります。
こちらは辛口の「松竹梅 豪快」を燗にしていただきました。
ほんのり甘めの味噌が、脂の乗った銀だらに絡んで、旨さ倍増!! そのうま味を酒でさらっと流すと、また箸がすすみます。
■地域密着でいきたい、と言うとおり、お味噌もご近所で調達、というところに心意気を感じます。
お酒は、どんなものが人気ですか?
「基本はお寿司に合うもの、という考えで仕入れているのですが、日本のワインが人気ですよ。甲州の白ワインは、お寿司にもよく合うんです」
日本酒も人気だけど、ワインもあるとなると、楽しみが広がりそうですね。
ではそろそろ、お寿司かな…。
店舗・施設名 | SUHSI ひろた |
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住所 | 京都市東山区亀井町60-1 |
電話番号 | 075-551-8228 |
営業時間 | 16:30~22:30(L.O.)不定休 |
交通 | 京阪「祇園四条」駅下車 |
駐車場 | なし |
ホームページ | http://sushi-hirota.com/ |
Writer藤松幸一
Writer藤松幸一
南区の業務用酒販店・株式会社ふじまつの社長。 美味しい料理とお酒大好きな1975年生まれ。 『飲食店のトータルサポート』 をテーマに、ただ売るだけでなくお客様がご繁盛して頂ける環境づくりをお手伝います。 面白おかしく、たまには真面目に素敵なお店情報をお届けします。
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