現在のロゴマークは、昭和40年頃に誕生したもの。2代目國枝信夫氏が手描きした手鏡に美しい京女が映り込んだ印象的な意匠が原案です。
くれぐれも申しておきますが、生首ではございません! て・か・が・み!にございます。手鏡は、女性の身嗜みに欠かせないアイテムであったことから、その後、雑貨小物の開発に着手した際、真っ先に商品化したものだったとか。思い入れの深い丸手鏡シリーズは、いまでもよーじやさんの人気商品です。
いまでは土産物のイメージがあるものの、元は、舞台化粧小物の商いからスタートしたよーじやさん。創業は、1904年。江戸時代の化粧文化をいまなお色濃く残す明治の頃でございますね。
当時の屋号は、「國枝商店」。紅をはじめ、白粉やお歯黒など、舞台化粧品を扱っていたことから、梨園や花街に多くのご贔屓さんがおられました。
「よーじや」という店名になったのは、数多くの歯ブラシ=楊枝を販売していたから。鯨のヒゲや馬の毛、さらには豚、狸、猪……などなど、その数はざっと50種類! 人々が親しみを込めて「楊枝屋さん」と呼んでいたのも納得でございます。
京のまち、とくに祇園や哲学の道、嵐山といった観光地に、11店舗を構えるよーじやさん。お得意様からの電話注文をきっかけに通販事業をスタートさせたり、全国の百貨店でイベントを開催したり、大丸さんの1階コスメフロアに出店したり、エステサービスを始めたり。常に進化し続ける中、今年の夏には三条店が移転リニューアルしました。三条通に面した以前の場所から、徒歩で数分。寺町専門店会商店街に仲間入りしました。3階にはエステブースも設置され、基礎化粧品「うるおいぷらす」シリーズを使ったトリートメントを受けることができるのです。
秋桜や撫子、煉瓦や浅葱など日本の伝統色をテーマにつくられている口紅やフェイスカラーは、発色もよく上品なお色が揃っています。きめ細かい粒子のパウダーファンデーションやフェイスパウダーの使い心地も抜群! わたくしも、あれこれと愛用しております。
コスメ商品は、テスターだけでなく、タッチアップも可能ですので、ぜひ一度お試しあれ。
▲ときどき「支配人、よーじやのマークに似てる」と言われます。いつもとは逆の分け目で髪型も寄せて臨んでまいりました。もちろん、メイクは敏腕スタッフさん任せ♪
【使用した色】
眉「墨色(すみいろ)」
アイシャドウ(目尻)「紅梅色(こうばいいろ)」
チーク「桃染色(ももぞめいろ)」
ハイライト「雪白色(せっぱくいろ)」
口紅「茜色(あかねいろ)」
店舗・施設名 | よーじや 三条店 |
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住所 | 京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町 |
電話番号 | 075-221-4501 |
営業時間 | 10:00~19:00 |
交通 | 地下鉄東西線京都市役所前駅より徒歩3分 |
ホームページ | https://www.yojiyacosme.com/ |
Writer椿屋 山田涼子
Writer椿屋 山田涼子
京都拠点の映画ライター、グルメライター。合言葉は「映画はひとりで、劇場で」。試写とは別に、年間200本以上の作品を映画館で観るシネマ好き。加えて、原作となる漫画や小説、テレビドラマや深夜アニメまでをも網羅する。最近Netflixにまで手を出してしまい、1日24時間では到底足りないと思っている。
Twitter:@tsubakiyagekijo