グルメ・お土産

2018.07.30

 

続いて、「お手前頂戴いたします。」

 

本日のお茶銘は、「あじろ木(ぎ)」

伊藤久右衛門さんのお抹茶のうちでも、上級のお抹茶だそうです!何と、濃茶用にも使えるそう。

 

きめ細やかな泡!

滑らかな舌触りで、抹茶のふくよかな香りがとても心地よいです。

抹茶独特の苦味もしっかり感じられて、後味もさっぱりしています。

先ほどの抹茶だいふくの甘みが、苦味のあるお抹茶の美味しさを際立たせています。

 

抹茶が初めての外国人の方や小さなお子さんにも、「美味しい!」と評判だそう。

今回いただいた抹茶だいふくとお抹茶は、お隣のスペースにあるショップで購入可能です。実際に、気に入られて買って帰られるお客さんも多いのだとか。

 

 

「抹茶だいふく」

 

「宇治抹茶 あじろ木」

 

実は、伊藤久右衛門さんの創業は天保3年(1832年)で、もう180年以上経つそうですが、担当者の方によると、「宇治には他にもっと古い歴史を持つお茶屋さんが多く、まだまだベンチャー企業のようなもの」だそう。

 

200年近い歴史を持ちながらも、まだまだベンチャーだなんて…。

宇治茶の歴史の奥深さに圧倒されます。

 

 

さて、そんな伊藤久右衛門さんは、宇治茶をもっと多くに人に親しんでもらおうと、様々な商品開発をされていらっしゃいます。

 

例えば、こちら!

「宇治抹茶カプチーノ」

外国の方にとってカプチーノは非常に馴染み深い飲み物なので、お土産に買って帰られる方も多いそうですよ。

これならお茶碗や急須を持っていない方でも、気軽に家で宇治の抹茶を楽しめそうです。

 

 

また、あの有名なチョコレートも!
「宇治抹茶キットカット」

 

伊藤久右衛門さんの宇治抹茶とネスレさんのキットカットがコラボした商品です!
こちらは国内外問わず、子供から大人まで人気で、宇治本店でも売れ筋だそうです。

 

さらにさらに、こんな驚きの商品も!
「宇治抹茶カレー」

 

ルーがまさかの緑色!?何と斬新な!伊藤久右衛門さん、攻めますね〜。

でもこの衝撃的な姿から、思わずパケ買いしてしまいそうです♪

贅沢に2種類の抹茶が使われていて、抹茶の薫りが楽しめるのだとか。

 

他にも、抹茶をベースに作られたお酒も販売されています。

ひと言で抹茶といっても、本当にたくさんの食品と出会うことができました。

 

 

しかしなぜ、これほどまでに様々な方面にわたって商品を開発されているのでしょか。

その理由を探ってみると…

 

「宇治茶は古くから親しまれてきたお茶です。もちろんその伝統の文化をこれからも守り続けていきます。しかし、時代を経るにつれて、お茶の楽しみ方は変わってきています。日本人で急須をお持ちでない方もおられたり、最近は外国からのお客様も多くいらっしゃいます。そうした中で、宇治茶の文化をもっと多くの人に広く親しんでいただこうと、お茶の新たな可能性を切り開いていくことを考えております。」

 

「なるほど。『お茶の可能性』ですか。伝統を守ることも大切ですが、まずは宇治茶に親しんでもらうことも大事ですよね。」

 

「そうですね。新たな可能性を提案して、そこからお茶文化に触れていただければと。」

と、教えてくださいました。

 

 

私も大学で茶道部に所属していますが、実際にお茶に興味を持ってくれる学生が多いとは言い難く…。むしろ日本文化に興味のある外国人が、お茶に興味を持ってくれることが多かったり。

でもそういう時に限って、お茶の飲み方や作法を日本語で説明しようとすると、想像以上に難しいんですよね…。

 

もっと広くお茶の素晴らしさを知ってもらいたい!
そう思いつつも、なかなか難しい面があります。

 

伊藤久右衛門様は、そういったお茶文化への扉を多くの人に開いている素敵なお茶屋さんでした♪

 

宇治本店だけでなく、平等院店、JR宇治駅前店、京都駅前店、さらには台北中山店など、広く展開されていて、その店舗にしかないメニューもあるそうですよ。

 

この夏、宇治茶の新たな可能性を探る旅に出かけるのも面白そうですね!

 

Information
店舗・施設名 伊藤久右衛門 宇治本店 茶房
住所 京都府宇治市莵道荒槙19-3
電話番号 0774-23-3955
営業時間 10:00〜18:30(茶房ラストオーダー18:00)
定休日:なし(元日を除く)
交通 京阪宇治線「宇治駅」から徒歩約5分
JR奈良線「宇治駅」から徒歩約15分
駐車場 あり
ホームページ https://www.itohkyuemon.co.jp/corporate/shop/uji/

Writerあかり

アバター画像

Writerあかり

神戸在住の現役女子大学生。
京都に住んでいた母に連れられ、何度も訪れるうちに、いつのまにか京都大好き娘に…!抹茶が好きすぎて、大学では茶道部に入部。毎週、お茶を立てて和菓子と一緒にいただくことが私の楽しみです♪

  • 公式LINE
  • 公式Facebook
  • 公式X
SCROLL TOP
pagetop