アニメーションの聖地巡りなるものがすっかり定着した感のある昨今。ヨーロッパの「聖地」代表として外せないのが、ヨーロッパハウスから徒歩5分ほどのところにある昔懐かしい喫茶店「喫茶チロル」です。激安モーニングが有名で、店内にはいつも看板メニューのカレーのえぇ匂いが充ちてます。
結成当初から彼らが書き仕事や打ち合わせなどに利用している場所でもあり、店内に置いてある「ヨーロッパ企画ノート」を目当てに訪れるファンが後を絶ちません。
上田氏曰く、「僕にとって、それからヨーロッパ企画にとって魂のふるさとというべき場所」。後に『曲がれ!スプーン』(本広克行監督、長澤まさみ主演/2009年公開)というタイトルで映画化される舞台『冬のユリゲラー』に登場する喫茶店のモデルになっていること、ファンで知らなければモグリです(ちなみに、3軒東隣にある神泉苑は、同作に出てくる「公園の池」のモデル!)。
「祇園太郎」シリーズでは太郎の行きつけのお店でもあり、ドラマ「ドラゴン青年団」に出てくる喫茶店にもその名を借りています。作品の内外でヨーロッパと関わりの深いお店で、「日常とフィクションをつないでくれる、魔方陣的なスポット」だと上田氏に言わしめるほど。
「喫茶チロル」(http://tyrol.favy.jp/)
電話:075-821-3031
住所:京都市中京区門前町539-3
営業:6:30~17:00/日祝休
そこから徒歩圏内にある「トロン温泉稲荷」は、団員たちが連れ立って汗を流しに行く銭湯。天然鉱石トロン原石(自然治癒力を高めてくれる稀少な鉱石なんですってよ)を使ったミネラルたっぷりの温泉で、「僕や西村は一時期ここ(ヨーロッパハウス)に住んでいたので、よく通ってました。
上田は風呂に入りながら話を考えたりしてますね」と、中川さん。なるほど、上田氏は風呂派ですか。わたくしはトイレ派です。
「トロン温泉稲荷」
電話:075-841-6653
住所:京都市中京区三条通神泉苑西入下ル今新在家町4
営業:月~土15:30~23:30、日9:00~23:30/金休
料金:大人430円、中人(小学生)150円、小人60円
そして、3軒目は「京都芸術センター」の近くにある「清水屋 錦 烏丸錦店」。「稽古終わりにみんなでよく行く居酒屋です」とのこと。まぐろ料理を中心に、1品280円~というおひとりさまでも訪れやすいレトロな大衆酒場ですので、ヨーロッパの面々とバッタリ!なんてミラクルを狙って日参してもお財布にやさしいのがありがたい限り。
「清水屋 錦 烏丸錦店」
電話:075-212-1271
住所:京都市中京区錦小路通烏丸西入ル
営業:17:00頃~24:00頃/不定休
その他、京都にはヨーロッパ企画がおすすめするスポットが点在しています。もっと詳しく知りたい!という方は、「ヨーロッパ企画の京都案内所」をご覧あれ。
Writer椿屋 山田涼子
Writer椿屋 山田涼子
京都拠点の映画ライター、グルメライター。合言葉は「映画はひとりで、劇場で」。試写とは別に、年間200本以上の作品を映画館で観るシネマ好き。加えて、原作となる漫画や小説、テレビドラマや深夜アニメまでをも網羅する。最近Netflixにまで手を出してしまい、1日24時間では到底足りないと思っている。
Twitter:@tsubakiyagekijo