今回の取材は、東原さんの仕込み作業の傍ら、お話しを聞いたのですが、厨房が整然としていてきれいなのが印象的でした。
「まだ、新しい場所なので当然ですし、オープンキッチンなのでその点は口うるさいくらいにスタッフにも気をつけてもらっています」と東原さんはいいますが、それにしても、とよくよく聞くと謎が解けました!
約20年前、美術系の大学を卒業後にパン屋さんに就職した東原さん。
ハード系のパンが好きだったのに、当時は今ほどにそうしたパンは人気がなく、どうしたらいいのか、打開する方法を考えていたといいます。パンを主食にできるフレンチの知識が必要と考え、約4年にわたり勤務。その後ホテルや、地元の人気店「フリップ・アップ」など、調理場やパンの工房などで〝武者修行〟を繰り返してきた経験が、整理整頓や導線をしっかりとした〝美しい仕事〟につながっているのだと感じました。
ちなみに、もともと食に興味のあった東原さんですが、パン屋を目指したきっかけは映画「魔女の宅急便」に出てくる「グーチョキパン店」の店主が格好良かったから、だそう。
「ありふれていて恥ずかしい(笑)」とのことでしたが何だか、微笑ましい。お店がグンと、私にも親しみやすくなりました~
店の奥には、セミセルフスタイルのイートインスペースがあります。
飲み物を買って、焼きたてのパンとともに味わえるなんてうれしいですね。
自由に使えるトースターやお冷のサービスも。
店内のパンが一番そろっているのは正午~午後2時ごろです。確実に手に入れたい商品がある場合は電話での予約がおすすめだそう(お取り置きもOK)。
サンドイッチは午前9時から並びますが、作られない日もあるので要確認です。
東原さんは写真NGだったので、オーブン担当のスタッフ竹内健太郎さん(入社1年)に登場してもらいました。
「パンの勉強をしたくて、ここに来ました。京都にはいろいろおいしいパン屋さんがありますが、『fiveran』は、〝総合力〟があると思ったんです」とのこと。
それ、わかる! わかりますよ、竹内さん!! どのパンにも小麦の味が生きてますもんね~
竹内さんのおすすめはハード系の「ルヴァン」というライ麦パン。〝ドライフルーツと木の実とチョコレート〟〝イチジクとマスカット〟〝クランベリーとプルーン〟など、数種類のバリエーションがあります。
ちょっと重めの扉ですが、ひるむことなく、プッシュして。どうぞ店内へ~。
店舗・施設名 | fiveran |
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住所 | 京都市中京区室町通三条上ル役行者町377 |
電話番号 | 075-212-5696 |
営業時間 | 9:00~17:30 ※売り切れ次第クローズ。火曜、第1・第3水曜休 |
交通 | 地下鉄「烏丸御池」駅から徒歩約5分 |
ホームページ | http://fiveran.jp/ |
Writer岡田ゆき&イチノアユミ
Writer岡田ゆき&イチノアユミ
岡田:サンドイッチ大好き、食べるの大好き。NO グルテン NO LIFEなフリーライターです。
イチノ:初めての長期バイトは、大学時代、京都のベーカリーにて。パンに夢中だった当時、数年間は米を食べなかったほど。ずいぶん大人になり、〝パン熱〟がいくぶん醒めたとはいえ、今もやっぱり食いしん坊です