ハケで粉を丁寧に集めて漉した後、いよいよ挽きたてのお抹茶試飲会♪
今日は挽きたての味を楽しむため、特別にお菓子よりお抹茶を先にいただきます。
ここで、お店の方が、
「今日のお抹茶は高級なんですよ。『宇治の朝』って言って、20gで3000円もする抹茶と同じクラスの碾茶を使っているんですよ。」と、誇らしげな様子。
写真のパッケージの絵は、福寿園さん所蔵の『宇治名所図屏風』。宇治工房限定で販売しています。
そ、そんな高級なお抹茶だったとは!ありがたく頂戴します!
ズズズ・・・
挽きたてのせいか、香りがいつもより豊かで、泡もよく立っています。
「美味しい!苦すぎず、飲みやすいですね。」と、私。
「そうなんです。ここは子供さんとかも体験にいらっしゃるので、多くの方に飲んでいただきやすいお抹茶をお出ししているんです。」とお店の方。
器も綺麗だったのでじっくり見ていると、
「お茶碗もとってもいいものなんですよ。お茶碗もお皿も、どちらも朝日焼なんですよ。」と教えてくださいました。
ちなみに、朝日焼とは、京都・宇治にある窯元で、福寿園宇治茶工房の隣にあります。今から約400年ほど前に築かれた窯です。現在、遠州七窯の一つとされています。
1Fの茶店で朝日焼の器やお皿も販売していたので、買って帰ることも可能です。
続いて、お菓子をいただきます。今回は、「ほうじ茶羊羹」。
宇治茶工房内にある福寿茶寮で手作りしているそうです。(非売品)
こちらも1Fの茶店で、実際こちらで使っているほうじ茶を販売しています。羊羹の作り方のレシピも発見したので、実際にご家庭で作ることもできそうですね。
ところで、宇治はお茶の名産地とされて親しまれていますが、地元の人は普段よくお抹茶を飲んだりする機会が多いのだろうか・・・
気になったので、お店の女性にお聞きすると、
「頻繁に飲むことはあまりないと思いますが・・・、他の地域の方と違う点としては、小さいころからこのようなところでお抹茶を点てる体験や石臼で挽く体験など、お抹茶に触れる機会は結構あります。よく、幼稚園や小学校の課外授業で来られたり、茶摘みをすることもあるみたいです。」と、とても丁寧に教えてくださいました。
いいなあ。私も宇治に生まれてお茶に囲まれたかった・・・
と、羨ましい限りです。
今回お邪魔した福寿園宇治茶工房さんは、2階が工房や茶寮、茶室、1階が茶店と宇治資料館になっています。宇治資料館では、宇治茶ができるまでの工程をわかりやすく説明しており、昔の製茶機械や蒸し機が実際に展示されていて、宇治茶について詳しく知ることができます。
工房の方もとても丁寧にわかりやすく説明してくださるので、初めての私でも楽しく体験できました♪GW中のお忙しいところ、ありがとうございました。
茶店では、煎茶など他にも様々な種類の茶葉を販売しています。私も家の土産に『宇治の朝』の煎茶を買って帰りました♪
2007年に、宇治でもっとお茶の文化を親しんでもらおうとオープンした福寿園宇治茶工房さんは、今年で11年目。
お茶文化を体験し、学び、宇治茶を味わえる、一体型の画期的なお店です。宇治茶を知れば、もっと宇治茶が美味しく感じられるはず♪
宇治にお越しの際はぜひ足を伸ばしてはいかがでしょうか。
●今回の体験「石臼で抹茶づくり」(福寿園宇治茶工房HPより)
実施日 休館日を除く毎日
会場 2階第一工房
時間 10時~(最終受付16時) 【40分】(予約優先)
※定員に余裕のある場合、当日でも受け付けます。
参加費 お1人1,200円 (税込価格 1,296円)
※材料費を含みます。当日受付にてお支払いください。
店舗・施設名 | 福寿園宇治茶工房 |
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住所 | 京都府宇治市宇治山田10番地 |
電話番号 | 0774-20-1100 |
営業時間 | 10時~17時(福寿茶寮 ラストオーダー 16時) ※各体験の実施時間や最終受付時間は、それぞれ異なりますので、ホームページの体験ページでご確認をお願いします。 【休館日】 月曜日(祝日の場合は翌日) |
交通 | ●京阪宇治駅から徒歩8分 ●JR宇治駅から徒歩15分 |
料金 | 参加費 お1人1,200円 (税込価格 1,296円) |
ホームページ | http://www.ujikoubou.com/guide/index.html |
Writerあかり
Writerあかり
神戸在住の現役女子大学生。
京都に住んでいた母に連れられ、何度も訪れるうちに、いつのまにか京都大好き娘に…!抹茶が好きすぎて、大学では茶道部に入部。毎週、お茶を立てて和菓子と一緒にいただくことが私の楽しみです♪