そして、もうひとつ、見逃せないサンドイッチが。
ボリューム満点! 「大きな口をあけてどうぞ」といった見た目ながら、おしゃれな雰囲気も漂う「RAKUフォカッチャバーガー」(ドリンク込み・1380円)です。
実は、〝あるこだわり〟ゆえに、少し前まで一日に数個限定でしか出せなかったのだと、佐竹さん。
「原因は、フォカッチャなんです。時間が経っても固くならない、ふんわり香ばしいものを、と追究してレシピを作自分たちで作りました。『もっと、もっちり』『全粒粉の粒々が、気にならないように』etc.と、辻さんに注文をつけまくって(笑)、試作を重ねて完成したものです。ただ、ほかの作業も並行しながらのことで、慣れないうちは仕込める数に限りがありました。最近は、ペースもつかめてきたので安定してご提供できるようになりました」
では、そのこだわりのフォカッチャを使ったサンドイッチの誕生シーンをご覧いただきましょう。
フォカッチャを半分にスライスし、アンチョビ入りのマヨネーズを塗ります。
レタスを敷いた上に自家製のサルサを乗せます。
色鮮やかなサルサは酸味が効いてさわやか。クミンの隠し味もいい感じ。
自家製の手ごねハンバーグには、赤ワインを使用したデミグラスソースがたっぷりとかかっています。
仕上げに黒コショウをかけているところ。辻さんの笑顔もオン!
このあと、バジルと、クリームチーズを塗ったフォカッチャを乗せたら完成。
添えられたハーブポテトは、一度オーブンで蒸し焼きにし、ガーリックとハーブで味付けしたものを揚げているそうです。丁寧に作られたものはおいしい、というのを実感する一皿に仕上がっています。
佐竹さんにサンドイッチのポイントを聞くと、「パンと中身の相性だと思います」とのこと。
その上で、「どこかしらクセになるような味わいを楽しんでもらえるよう心がけています。たまごサンドはトロっとした食感とか、バーガーだったらソースとか」とニコリ。なるほど、私も虜(とりこ)になるはずですね。
修行探訪18軒目から得た学び。
「どこかしらクセになるような、味わい・食感を大切に」
店内に置いてある雑貨や本にも、女子ゴコロをくすぐられます。
作家ものの陶器などの販売も。
サンドイッチのテイクアウトのほか、スイーツの販売もあり。
そうそう、こちらでは京都の焙煎所「IWASHI COFFEE」のコーヒー豆を使っておられます。
店名の「RAKU」=楽の意味だそう。〝宇治茶と源氏物語のまち〟に、コーヒーベースのカフェがあってもいいのでは、とオーナーが2014年12月にオープンされたのだとか。ドリンクもフードも丁寧に手作りされた部分が光るお店でした。
店舗・施設名 | RAKU CAFE AND GALLERY |
---|---|
住所 | 宇治市宇治又振65 |
電話番号 | 0774-66-7070 |
営業時間 | 10:00~17:00(L.O.16:30 ※10:00~11:00はモーニングメニュー) 金曜定休 |
交通 | 京阪「宇治」駅から徒歩約6分、JR「宇治」駅から徒歩約15分 |
駐車場 | 駐車場4台あり |
ホームページ | http://raku-u.com/ |
Writer岡田ゆき&イチノアユミ
Writer岡田ゆき&イチノアユミ
岡田:サンドイッチ大好き、食べるの大好き。NO グルテン NO LIFEなフリーライターです。
イチノ:初めての長期バイトは、大学時代、京都のベーカリーにて。パンに夢中だった当時、数年間は米を食べなかったほど。ずいぶん大人になり、〝パン熱〟がいくぶん醒めたとはいえ、今もやっぱり食いしん坊です