①近衛使代(このえづかい / 飾馬に乗り黒い束帯を着た男性)
歩道から近衛使代(このえづかい)を撮影
一般的にお祭りは庶民が参列するものですが、葵祭は平安時代の貴族社会を今も見られる日本三代勅祭(ちょくさい)で、御所から天皇の祝詞やお供えを下鴨神社と上賀茂神社にお届けするというもの。
勅使が祭の中心人物ですが路頭の儀(行列)には参列しません。
代わりに近衛使代(このえづかい)が胸元に祭文をしたため、黒い束帯を着て飾馬に乗っています。
馬に乗り黒い束帯を着て胸元に御祭文をしたためた方が近衛使代です。
上賀茂神社のそばにある木立の道、賀茂川堤にて近衛使代(このえづかい)を撮影
②斎王代 (さいおうだい / 十二単のお姫様)
下鴨神社 糺の森にて斎王代(さいおうだい)を撮影
斎王とは神に仕える「いつきのひめみこ」の代理という意味。
斎王代に選ばれた女性は一年を通して下鴨神社と上賀茂神社の行事に奉仕します。
勅使よりも人気で毎年、京都では斎王代になるのは誰かと女人行列に話題は集中します。
京都の誉れである斎王代は二十代の未婚で美人のお嬢様が選ばれます。
2017年は史上初の三姉妹が女人行列に選ばれ、妹さんが斎王代になりました。
上賀茂神社のそばにある木立の道、賀茂川堤にて斎王代(さいおうだい)を撮影
③牛車
歩道から牛車を撮影
本列の牛車は天皇家から賜ったため御所車とも呼ばれ、藤の花で飾られています。
斎王代列の牛車は女房車とも言い、葵、桂、桜や橘などで飾られます。
上賀茂神社のそばにある木立の道、賀茂川堤にて牛車を撮影
④風流傘(ふりゅうがさ)
大きな傘の上に花を飾っており、本列の最後にやってきます。
写真左:歩道から風流傘を撮影
写真右:下鴨神社 糺の森にて風流傘を撮影
斎王代はこう撮る!
歩道から斎王代を撮影
葵祭のヒロイン斎王代は腰輿(およよ)に乗っているため、顔が暗く写りがち。
でもベタっとした印象になる直当てストロボはオフがオススメ。
ISOをあげて斎王代の顔が綺麗になるように撮影してみましょう。
上賀茂神社のそばにある木立の道、賀茂川堤にて斎王代(さいおうだい)を撮影
糺の森は無料で見られる場所が少なくなり、写真は横顔ばかりになりがち。
木立の間から左右に笑顔をふりまいている斎王代を撮影するのは難しいため糺の森では有料席がしっかりと行列を見ることができておすすめです!
上賀茂神社に近い鴨川沿いは道も長くて場所取りしなくても撮影しやすいおすすめの場所です。
また5月4日に行われる斎王代女人列御禊神事では斎王代が禊をするところ、5月15日の路頭の儀の行列では上賀茂神社のみ歩いているところも見られます。
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上賀茂神社にて斎王代を撮影
今年から御所では「葵祭まなび席」という全席指定のパンフレットとイヤホンガイド付の有料席も始まります。
平安時代の人々にも人気で都には人があふれたということですから、あなたも葵祭を見ると歴史の証人のひとりになれますよ。
それではみなさま、ごきげんよう。(美輪明宏風)
店舗・施設名 | 京都御所(京都御苑)〜下鴨神社~上賀茂神社 |
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住所 | 京都御苑…京都市上京区京都御苑23 下鴨神社…京都市左京区下鴨泉川町59 上賀茂神社…京都市北区上賀茂本山339 |
営業時間 | 5/15葵祭巡行路 ※時間は先頭通過予定時刻。雨天順延。 10:30 京都御所出発 →11:40 下鴨神社着 → 14:20 下鴨神社出発 →15:30 上賀茂神社着 |
交通 | 京都御苑へのアクセス 地下鉄烏丸線 「今出川駅」から徒歩5分 市バス「烏丸今出川」から徒歩5分 下鴨神社へのアクセス 市バス「下鴨神社前」下車 上賀茂神社へのアクセス 市バス「上賀茂神社前」もしくは「上賀茂御園橋」下車 |
駐車場 | ※公共の交通機関をご利用ください。 |
Writer佐々木美佳(ayse 愛謝 アイシェ)
Writer佐々木美佳(ayse 愛謝 アイシェ)
舞台芸術を愛する元・ロックギタリスト。
中国在住時の「中国大連生活・観光旅行ニュース」ブログが人気となり、帰国後はカメラマンに。
京都の祭事や四季のうつろいを中心に「地球散歩の旅」満喫中。
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