サンドイッチの具材とともにこだわっているのがオリジナルソースです。
例えば、先ほどのベーグルサンドでベーコンの上にとろーりとかかっているバーベキューソースは、ソースとケチャップ、チリソース、はちみつをブレンドしたもの。このほか、甘辛ソース、自家製タルタルソース、甘酢ソースといったバリエーションがあり、新作サンドイッチを考えるときは、何が合うのか試行を重ねることも。
「簡単じゃないと続かないので、あまりごちゃごちゃしないようにしています」と、亜希子さんはサラリと言いますが、この〝技ありソースチーム〟(と私が勝手に命名)が、毎日飽きずに食べられるような同店のサンドイッチを支える柱のひとつであることは間違いないと思いました。
修行探訪16軒目から得た学び。
「具材を引き立てるオリジナルソースで、毎日飽きずに楽しめる味わいに」
取材中もどんどん売れていくので、何とか写真が撮れたサンドイッチ(この後、買って帰ろうと思ったらもうありませんでした~)
自家製ハンバーグやメンチカツは男性に人気。
ちなみに亜希子さんのお気に入りは「レーズンパンの生ハムとクリームチーズ」だそう。
あぁ、もちろん! デニッシュや菓子パンにもそそられます。
目下のお店の一番人気は、「塩パン」。
次いで、クリームパン、メロンパン。
いやいや。ランクインしていなくても、ココロ奪われるパンがずらり。
なお、サンドイッチは開店時間の午前7時には、ほぼ店頭に並ぶそう。
5~6年前にスタートした「朝割セール」も好評です。早朝の来店に感謝して、午前7時~8時は、全品8%オフ!
「あと、うちのお客様って朝は仕事に向かう男性がほとんどっていうことも多くて。僕もですけど、小銭がジャラジャラするのってイヤでしょ(笑)」と正伸さん。淡々とお話しされながらも、何ともユニークなのです。
そして、もうひとつ好評なのが、毎日午後5時のインスタグラムによる店内の様子の発信。その時点でパンがどれくらい並んでいるのか分かるので、「せっかく来たのに、何も無い」という悲劇(!)も防げるのです。
また、同時に今あるパンをできるだけ買ってもらえるというメリットも。
そうした点にもパンとお客さんへの愛情を感じるお店です。
店舗・施設名 | パン工房 famille |
---|---|
住所 | 京都市北区西賀茂坊ノ後町19-2 ハウゼ西賀茂201 |
電話番号 | 075-493-1895 |
営業時間 | 午前7時~午後7時。日曜休 |
交通 | 市バス「神光院前」停から徒歩約1分 |
ホームページ | http://www.panportal.jp/lafamille/item/ |
Writer岡田ゆき&イチノアユミ
Writer岡田ゆき&イチノアユミ
岡田:サンドイッチ大好き、食べるの大好き。NO グルテン NO LIFEなフリーライターです。
イチノ:初めての長期バイトは、大学時代、京都のベーカリーにて。パンに夢中だった当時、数年間は米を食べなかったほど。ずいぶん大人になり、〝パン熱〟がいくぶん醒めたとはいえ、今もやっぱり食いしん坊です