こんにちは。お散歩カメラマンの久藤です。
今年は紅葉が早いというニュースをよく聞くので早く紅葉の写真を撮りに行かないと!と焦っていたところとても良いツアーにお誘い頂きました。
場所は妙心寺の中にある退蔵院。時間は午後6時半。周辺の塔頭は真っ暗ですが退蔵院の周りだけほんのり明るくなっています。
なんと!
閉門後のライトアップされたお庭に入れて精進料理も戴けてお庭の写真も好きなだけ撮れるというツアー。。
なんて贅沢。。!
そうです。
京都の紅葉ライトアップと言えば寒い中チケットを買うのに並び人混みで動けず写真もなかなか撮れない。
撮れても前の人の後頭部が写るばかり。。「ガイドブックのような写真は撮れないじゃないかー!」と思ったことのある方は多いのではないでしょうか。
そのストレスから全て解放されてしかも住職の面白いお話も聞けるという素晴らしいツアーなのです。
素敵ですね〜。早速紅葉がお出迎えです。まだこれからも楽しめそうですね。
中で松山副住職がお話をしてくださいました。
退蔵院の名前は中国語で陰徳を積むという意味の「退」つまり人知れずこっそりと良いことをする。それを「蔵」のように積み上げなさいという教えの元、修行する場所を意味しているのだそうです。
元信の庭です。画家が作ったお庭で襖絵を描いてからその通りに作ったため季節が変わっても美しさは変わらない、不変の美を備えたお庭。少し後ろから撮ると額縁構図で撮れますね。
瓢鮎図(ひょうねんず)のレプリカ。
小さい瓢箪で大きなナマズを捕まえてみよという禅問答が絵になったもので上部に31人のお坊さんの回答が書いてあります。
本物は京都国立博物館の国宝展に出張中とのことでした。
禅の教えは話で伝えるのではなく庭や精進料理で「感じて」もらうことで教えを説こうとするものだそうで、なるほど感じ取ったものは忘れませんし体に沁みる気がしました。
余香苑です。
日当たりの良い場所から紅葉するそうで向かって右側は見頃ですね。
向かって左側はまだこれから楽しめそうな様子でした。ちなみにこの池は瓢箪型になっていて中にナマズが居るそうです。先程の瓢鮎図の回答の一つですね!
お庭を鑑賞した後はミシュランで星を取っている「阿じろ」の精進料理を頂きました。お食事会場は余香苑を臨める茶席「大休庵」でした。
暖かい場所で紅葉のライトアップを眺めながらお食事を戴けるなんて。。しかも椅子席です。冷えた体に達磨うどんの暖かさが嬉しいです。
両親にも体験させてあげたいなと思えるツアーでした。
ちなみに松山副住職は英語が堪能でいらっしゃるので30名以上の団体貸切でご希望なら全て英語で対応してくださるそうです。期間限定ツアーで今年の秋は11月18日(土)から12月3日(日)までです。
もし秋の予約がいっぱいでしたら是非春にリベンジしてくださいね。退蔵院は春にはこれまた見事な紅しだれ桜を鑑賞できます。来年3月31日(土)から4月15日(日)まで、予約は1月上旬より受け付けるそうでした。
(↑こちらのしだれ桜の写真のみ一眼レフで撮りました。スマホだと入りきらないくらい雄大なしだれ桜でした。)
私としてはゆっくり写真を撮れて大満足のツアーでした。
今回は紅葉を撮影した後の処理のお話!
画像編集ソフトをお持ちならシャドウ部(暗いところ)で暗闇を引き締めてハイライト(明るいところ)で色が白けているところがあればそこを下げて薄くなっている色を出してあげてください。そして彩度も上げると紅葉が強調されて良いと思います。
最近はフリーでも優秀な画像編集ソフトが出ていますので探してみてください。そして皆さんも納得いくまで撮影が出来るこのツアーを是非楽しんでくださいね。それではまた次回!
店舗・施設名 | 妙心寺退蔵院 |
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住所 | 京都市右京区花園妙心寺町35 |
電話番号 | 075-463-2855 |
営業時間 | 午前9時~午後5時 |
交通 | ◇JR京都駅から JR山陰(嵯峨野)線(亀岡・福知山方面行き)「花園駅」下車、徒歩約7分 市バス 26番 御室仁和寺・山越行き「妙心寺北門前」下車、徒歩約5分 ◇三条京阪から 京都バス 63番・64番・65番 嵐山・清滝・有栖川行き「妙心寺前」下車、徒歩約3分 |
Writer久藤美智子
Writer久藤美智子
京都在住のフリーランスフォトグラファー。
得意分野は人物、建築、料理。自然を愛する2児の母。