こんにちは!
元気な若い人は、無性に応援したくなる藤松です。
今日ご紹介するのは、弱冠「20代」のオーナーがオープンした新しい立ち飲みです!
「あてや」さんは、千本今出川の交差点北東。
ロケーションも店内も、とてもわかりやすい明るいお店です。
しかも正面は全面サッシで、どこからでも入れます。
「こんにちは!」
明るい店内は、通い箱やカウンターを作った時の端材などをうまく活用して、テーブルにしています。
テーブルの高さも、うん、ちょうどいいじゃないですか!
「友達が店づくりも手伝ってくれました。明るくして、女の人が一人でも入ってきてくれればいいなあと思っています」
出迎えてくれたのは弓野愛里さん。
彼女が、仲間と、自分たちが行きやすい店があるといいね、という夢を実現したのが、この「あてや」です。
さてまだまだ暑いし、早速いっぱいいただこうかな。
「何がおすすめ?」
ということで、出てきたのがコチラ!
「どうぞ!」
と、弓野さんが笑顔で差し出してくれたのが、大量にレモンの入った、
その名も
“鬼レモン”酎ハイ。
「中身だけもあるので、おかわりもしてくださいね」
いま流行りのレモンサワー、「中み」がメニューにあるなんて、まるでホッピー(※)みたいだなあ。
※ホッピー…ビールに似せた炭酸飲料。これで焼酎を割って飲む。焼酎を「中身」と言い、中身のみのお変わりができることが多い。
“鬼レモン”をゴクリとひと口。
うん、実にうまい!!
残暑厳しい京都に、これはありがたいわ。
これに何か、あてもお願いします。
そして出てきたのが“アボカド塩こんぶ”。
ラー油がアクセントで、レモンどっさりの“鬼レモン”とよく合います。
「藤松さんのとこの営業の方が教えてくれた、これも人気ですよ」
と、次に出してくれたのはトマト酎ハイ
「トマト酢を使うのがミソなので、トマトジュースが飲めない方にもこれはおススメです」
おお、うちの営業もなかなか頑張ってくれているのだな!
きゅーっとひと口飲んでみると…。
「うまいね!」
思わず大きな声になってしまいました。
「トマトはちょっと苦手…」
と思うか方もいらっしゃるかもしれませんが、いやはや、どうして。
トマトの青臭さなどはもちろんなく、キツくない、マイルドな酸味がとても爽やか。
これは確かにごひいきも多くなるというもの。
うちの営業も、なかなかいい仕事しているじゃないか!
「あてにこれどうですか?」
と、次に出てきたのは“ささみねぎ”。
細かく、丁寧に割いたササミをネギ、塩、ごま油で軽く和えてあります。
これがまた、トマト酎によく合う!
しかも“アボカド塩こんぶ”も“ささみねぎ”も、オーダーしてから出てくるまでがとってもスピーディ。
立ち吞みでこれは、かなり嬉しい。
「あてをどのくらい仕込んでおくかも含めて、料理はまだまだ手探りなんです。でも、男性は食べたことがあるものを、女性は家では食べられないものを頼む傾向はありますね」
料理はまだまだというけれど、傾向はずいぶん分析できています。
そう言われると、私も食べたことがあるものを頼む傾向にあるかも…。
ところで、さっきから気になっていたのですが、あのやかんは何ですか?
厨房の奥の棚には、行儀よく整列しているアルミのやかんが5つ…。
「あれは“やかんハイボール”用のやかんです。3杯分くらい入るで、だれかとシェアしたい時にはおすすめですよ」
あの、とぼけた姿のやかんにハイボールが入るとは…。なかなか面白いことを考えるなあ。
こうなると、どうしてもやかんに入ったハイボールを見てみたくなってしまう!
で、頼んでみた…。(笑)
味は普通のおいしいウィスキーのハイボールです。
シェアすれば、絆が深まりそうな気がします。(笑)
これは「あてや」の名物になりそうですな。
で、ハイボールには鶏からとか、やっぱり揚げ物を合わせたい。
そんなことを考えていると、弓野さんすかさず、
「自家製の厚揚げ、食べませんか?」
とニッコリ。
厚揚げって、作れるんですか?
それはぜひとも、お願いしたい!!!
オーダーして、さすがにこれは待つこと5分(くらいかな?)。
出てきたのは、こちら!
お皿からはみ出んばかりの存在感!
どこからどう見ても、ほんとうに厚揚げです。
これって豆腐をあげるんですよね?
「ハイ。お店はフライヤーがあるんで割と簡単です」
と、あくまで控えめな弓野さん。
箸を入れると、ふんわりアツアツの豆腐と、カリっとした揚げたての表面とのコンビネーションが絶妙。
うーん、料理したことないって言うけれど、どれもちょうどよい味付けだし、立ち飲み好きのココロをくすぐるものばかり!
「厚揚げはお弁当屋さんをやっている友人が教えてくれました。それ以外のメニューも、お客さまに聞いたりして、考えています」
「あてや」の「あて」は、いずれもシンプルなのに丁寧に作ってあるのがよくわかります。
「あてや」の名のとおり、名物になる可能性を秘めた「あて」が多いです。
「日本酒も、どんなものがおいしいのかわからないので、お客さまに聞きました。でも焼酎は好きなんで、いろんなタイプのものを置いています」
おお、なるほど。
たしかに原料も度数も多彩なラインナップです。
これは焼酎好きには嬉しいかも。
日本酒はよくわからない、と言う弓野さんですが、チョイスはこちらもいい感じ。
どんなものがよいのか、おすすめ銘柄はお客さまに聞くそうですが、その素直さがちゃんとメニューに出ています。
詳しくはお店で確認してくださいね。
色んな工夫がたくさんあって、これからが楽しみな「あてや」さん。
もともとゲストハウスで働いていたという弓野さんのお仲間が、この店を立ち上げる原動力になったよう。
ではこの「あてや」を、これからどんな店にしたいか、最後にほろ酔い気分で聞いてみました。
「今もそうですが、お客様の9割はご近所の方です。年齢は幅広いけれど、20代の方はまだ少ないかな。この辺りはゲストハウスもすごく増えてきているので、観光客の方と地元の方、両方の方が来てくれる店にできたらいいなあと思います」
「あてや」のあるこの界隈を西陣(にしじん)と言います。
このエリアのよいところは、古きよき京都の雰囲気が、今も色濃く残っているところ。
「ただ、夜飲みにけるところは少ないかな」
そんな西陣で、地元で夜も楽しく過ごせる店にできたら、と弓野さんは言います。
「観光で来た方が、地元の方と喋って、お客さんみんなで盛り上がってくれたら…」
オープンして間もないのに、お客さまとのつながりをとても大切にしている「あてや」。
この店なら、きっとそんな店になりますよ、弓野さん!
店舗・施設名 | 立ち呑み あてや |
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住所 | 京都市上京区般舟院前町125‐2(千本今出川交差点東入ル北側) |
電話番号 | 075-354-6215 |
営業時間 | 17:00~24:00(月曜定休) |
交通 | 京都駅から市バス50,101,206で約30分 京都市営地下鉄「今出川駅」下車徒歩20分 阪急「大宮駅」から市バス55、201、6,46、、206で約15分 |
ホームページ | https://www.instagram.com/tachinomiateya/ |
Writer藤松幸一
Writer藤松幸一
南区の業務用酒販店・株式会社ふじまつの社長。 美味しい料理とお酒大好きな1975年生まれ。 『飲食店のトータルサポート』 をテーマに、ただ売るだけでなくお客様がご繁盛して頂ける環境づくりをお手伝います。 面白おかしく、たまには真面目に素敵なお店情報をお届けします。
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