こんにちは。あんこ好きライター、かがたにです。
夏になると、レモン味の食べ物が色々と登場しますよね。
私、無類のレモン好きでもあるのですよ。
近年ではケーキや氷菓はもちろん、お蕎麦やお酒のアテなどにもレモンブームきてますよね。
なのに!なぜ!
あんこ界にレモンブームがこないのか・・・!
と、ずっとハンカチーフを噛みしめながらギリギリとしておったのです。
仕方がないので、自家製あんこに国産レモンの皮を削ってトッピングして凌いでいたのですが、
とうとう、出会っちゃいましたよ。
2016年3月にオープンされた「うめぞの茶房」さんでは、夏だけでなく、通年の定番メニューでレモン×あんこの創作菓子がいただけるのです。
「うめぞの茶房」さんは河原町の甘党茶屋梅園が清水店、蛸薬師新町のうめぞのCAFE & GALLERYに続いて、西陣にオープンさせた「かざり羹」という創作菓子の専門店。
唐紙の「かみ添」さんや、人気のカフェ「さらさ西陣」さんの並びにある町家がお店です。
中に入ると、アンティークのガラスケースに入った「かざり羹」がお出迎え。
1階で注文をして、2階の茶房でいただくスタイルですが、
お持ち帰りのお客さまもちらほら(持ち帰りは予約も可)。
お包みも可愛いから、手土産にもいいんですよね。
「かざり羹」は寒天とわらび粉で餡を練り固めた創作菓子。
だいたい、常時8〜9種類。
フレーバーに合わせて、こしあんか白あんがベースになっています。
どれも魅力的でめちゃくちゃ迷うと思うけど、まぁ、あんこ好きなら1人で2〜3個は余裕でペロリですね。
でも今回はお上品に、「かざり羹 レモン」(税込320円)ひとつだけにしてみましたよ。
季節のお茶「すもも緑茶ソーダ」(税込680円)をあわせて。
季節のお茶は9月からはまた違うものになるそうですが、ドリンクは他にも、焙じ茶、緑茶、和紅茶、お薄、珈琲、カフェオレと豊富にあるので、どの「かざり羹」を選んでも、素敵なマリアージュが楽しめそうです。
私は、この菓子の最大の魅力は「飾ったこと」にあると思うのです!
「レモン」のかざり部分は生クリーム、焙じ茶、自家製のセミドライライム。
本体部分に一緒くたに混ぜ込んでしまっては成り立たないであろう、この3つの味が、トッピングの立場から各々、あんこにちょっかいかけてくる感じが新鮮・・・!
美しいビジュアルはもちろんのこと、あんこそのものを楽しむ、というより、あんこと素敵なサムシング!その組み合わせの妙を楽しみたいお菓子です。
本体は、ベースとなっている白あんの舌触りは確かにあるものの、羊羹とは異なるモチっとしたニュアンスが入っていて、わらび粉の奴め、いい仕事しやがって(ガシッと握手!)という食感。
粒あんにはギュンと酸っぱい少量のレモン皮も合うけど、この白あんにはレモン果汁のみを使ったこれくらい上品な酸味がいいですね。
私の中で、この組み合わせのイメージはバレエで男性が女性をリフトしているような感じ。
白あんの支えでレモンが力むことなくフワッと浮かびあがり、優しいコンビネーションで舌の上にそっと着地するパ・ド・ドゥなのです。
ちなみに、こちらは別の日にいただいたブルーベリー(丸)と紅茶(四角)。
あ!そうそう、四角いのが定番商品で、丸いのは季節限定商品なのですって!
知っているとガラスケース前で迷ったときに参考になりそうですね。
こしあんベースにブルーベリーとディルという組み合わせも、すごく好みでした。
あんことディル、両方とも家にあるけど合わせようと思ったことはないもんなぁ。
脱帽です・・・!
この組み合わせを考えたスタッフの皆さん、本当に素晴らしい!
定番はもとより、季節ものも制覇したくなること間違いなしの「うめぞの茶房」さんの「かざり羹」。
和だとか洋だとかにとらわれず、フルーツもハーブもナッツもスパイスも、みんなまとめて面倒見てやるよ!とでもいうようなこしあんの包容力、そして、こしあんの無限のキャパシティに気づかせてもらいました。
店舗・施設名 | うめぞの茶房 |
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住所 | 京都市北区紫野東藤ノ森町11−1 |
電話番号 | 075-432-5088 |
営業時間 | 11:00~18:30(テイクアウト、イートインのラストオーダー18:00)(不定休) |
ホームページ | http://umezono-kyoto.com/nishijin/ |
Writerかがたにのりこ
Writerかがたにのりこ
あんこをこよなく愛し、月に2回は自宅で餡炊きをするフリーライター。 元・漉し餡党、現在はあんこ博愛主義者。