こんにちは、ライターの江角です。
今の時期、京都の街中を歩くと、各所からコンチキチン♪ が聴こえてきますね。
この音色を聴くと、あぁ夏が始まるのだなぁとしみじみします。
大学生になって京都に引っ越してくるまで祇園祭について、ほぼ何も知らなかった私ですが、今では毎年祇園祭に行って粽を買うのが習慣となるほど、思い入れのあるお祭りとなっています。
というわけで、今回は「子どもと一緒に楽しむ」をテーマに、えずみ流・祇園祭の楽しみ方を紹介したいと思います。
祇園祭は7月1日からスタートしますが、私たちがそれを実感するのは、鉾建てが始まる7月10日頃ではないでしょうか。
何も知らなかった頃は、屋台の出る宵山の数日間、巡行のある当日くらいしか楽しみがないのかと思っていましたが、いえいえそうではありません。
この鉾が建てられていく複雑な手順を見るのもワクワクするものです!
鉾建てには、釘を使わず木と縄だけで形を作っていく「縄がらみ」という、昔ながらの方法が採用されています。何百年と続いてきたスゴ技を、目の前で見ることができるのも、さすが京都!という気がします。
我が子には、せっかく京都で育つからには、京都の歴史の奥深さも知ってもらえたらと思っているので、これは本当にいいチャンス!
そして祇園祭の目玉のひとつといえば「山鉾巡行」。ではありますが、その前にある宵山を楽しみにしている人も多いことでしょう(私もその1人)。
今年の宵山は、下記の日程で行われます。
今年は週末とばっちり重なっているので人出も多そうですね〜。
前祭:7月14日(金)〜16日(日)
後祭:7月21日(金)〜23日(日)
子どもと一緒の宵山の楽しみは、なんとっても屋台。
(屋台が出るのは前祭では15・16日の2日間だけなので要注意)
楽しそうな屋台、おいしそうな屋台が目白押しでキリがないので、我が家では毎年、好きな遊びを1つ、好きな食べ物を1つ選べるシステムを採用しています。
屋台ともう一つ、せっかく山鉾を間近に見られる貴重な機会。プラスアルファの楽しみとして御朱印集めをぜひオススメしたいと思います!
各山鉾には、それぞれオリジナルの御朱印があり、デザインもご利益もさまざま。
山鉾によっては、印を自分で押せるところもあり、子どもにとってはスタンプラリー感覚で印を集められるという楽しみがあり、以前我が子とやったときも、よりお祭りに興味を持ってもらえたように思います。
夕方からは大通りが歩行者天国になり、より一層大勢の人出となるので、まだ明るい昼間〜夕方の方が回りやすいです。
そして宵山での一番のお目当ては、各山鉾で販売されている粽を買うこと。御朱印同様、粽に込められたご利益もさまざまで、我が家では毎年粽を購入するところもいろいろ。
ある年に買ったのは、中国の伝説「登竜門」に由来して立身出世にご利益があるという「鯉山」の粽。そのほか「郭巨山」は金運開運と知り、ここの粽を買ったこともあり(笑)
どんなご利益があるのか? ぜひ各山鉾をチェックしてみてください。言われを知ることで、より深く祇園祭が楽しめるはずです。
(あ、ちなみにこの粽は食べられません!京都に来てしばらくは食べられると思っていましたー)
さて、山鉾の中でも特に子どもに人気が高いのが「蟷螂山(とうろうやま)」ですよね。別名「かまきり山」と言われ、その名の通り、山の上には巨大なカマキリのモチーフがドーンと飾ってあります。
この巨大カマキリ、実はからくり仕掛けでカマを振り上げ動くんですよ。こんなユニークな山があるなんて、きっと小さな子達も興味を持って見てくれそうです。
かまきりが動いておみくじを出してくれる「かまきりみくじ」ができるのも宵山の期間だけ。蟷螂山があるのは西洞院通と、烏丸通りからは少し歩きますが、ぜひとも実物を見てもらいたい山鉾の一つです。
最後に、ウェブサイト「こどもと行こう祇園祭2017」では、0~6歳の赤ちゃんと子どものための休憩場所を案内した地図や、親子でまわるのにおすすめのルートを紹介するなど、子連れで祇園祭を楽しむためのあれやこれやが網羅されています!
参考になること間違いなしのおすすめサイトです!
大勢の人で賑わう祇園祭。小さなお子さんと一緒の場合も快適かつ、安全に楽しんでくださいねー!
店舗・施設名 | 宵山:祇園祭 山鉾町エリア |
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Writer江角悠子
Writer江角悠子
京都在住のフリーライター。
2008年生まれの長男と2014年生まれの長女、2人の子どもたち+夫と京都のスポットを巡ることが日々の楽しみ。
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