学問の神様として有名な菅原道真公(845〜903)を祀り、「天神さん」の愛称で親しまれているのが北野天満宮。道真公は、宇多天皇の代にには右大臣にまで出世したが、その早い出世を恐れた左大臣・藤原時平などによって、延喜元年(901)九州の太宰府に配流された。その2年後、失意の内に亡くなった。すると京の都に雷火・地震・洪水が発生し、皇室や藤原氏一族に不慮の災難が降りかかったので、人々は「これは道真公のたたりに違いない」と恐れたという。天暦元年(947)、ついに朝廷は、道真公の霊を祀る神社を建立した。これが北野天満宮の始まりとされている。
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