京都で最も早く開けたエリアの一つ。
5世紀後半頃、この右京編で紹介する一帯は秦(はた)氏という豪族の拠点だったとされています。
渡来人と考えられている秦氏の一族は、先進の土木工事技術を駆使して桂川に堰(せき)を築きました。そして水路をつくり、田畑を開拓したのです。このほかにも養蚕や機織など、彼らが得意とするさまざまな技術を活かし、このエリアを開発していったのでした。
現在も太秦(うずまさ)にある広隆寺は秦氏の氏寺として建立されました。
モデルコース(妙心寺より宝厳院へ)
- 妙心寺 妙心寺 三門、妙心寺 衡梅院
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JR嵯峨野線「花園」駅下車 or 嵐電北野線「妙心寺」駅下車
市バス10、26系統「妙心寺北門前」、市バス93、91系統「妙心寺前」下車
- 仁和寺 仁和寺金堂・経蔵
- 妙心寺北門より徒歩15分
- 妙光寺
- 仁和寺より徒歩15分
- 宝厳院
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嵐電北野線「宇多野」駅より「帷子ノ辻(かたびらのつじ)」駅行きに乗車、
「帷子ノ辻」駅で嵐電嵐山本線に乗り換え「嵐山」駅下車 徒歩5分
(仁和寺から行く場合は、嵐電北野線「御室仁和寺」駅より乗車)
コースの見どころ
妙心寺 三門
妙心寺は臨済宗妙心寺派大本山。46の塔頭を持つ京都最大の禅寺です。2009 (平成21) 年に開山・関山慧玄(かんざんえげん)の650年遠諱(おんき)を迎えます。10万余坪の境内に一直線に並ぶ典型的な禅宗伽藍の中でも、三門(重文)は東福寺、大徳寺の三門に次いで古く、応仁の乱で焼失したものを1599 (慶長4) 年に再建しました。七堂伽藍 (しちどうがらん)を一望する楼上には、観音菩薩像や十六羅漢像が祀られ、天井には迦陵頻伽(かりょうびんが)や楽器、飛龍などが描かれています。柱や梁(はり)、組物などに鮮やかな彩色を見ることができます。
妙心寺 衡梅院
1480(文明12)年、妙心寺中興の祖・雪江宗深(せっこうそうしん)を開山として創建された塔頭寺院。雪江禅師には、のちに「四派」の開祖として妙心寺発展の礎となった四人の弟子があり、これに因んで名づけられた「四河一源(しかいちげん)の庭」は、一面の杉苔に石組と楓樹が調和して美しい枯山水庭園です。江戸初期再建の方丈(重文)には、羅漢や龍虎、獅子を墨一色で描いた狩野派の絵師・大岡春卜(おおおかしゅんぼく)の障壁画が残ります。また茶室「長法庵(ちょうぼうあん)」は、天井の一部を楠木の一枚皮で張り、煎茶・抹茶ともに使用できる風情ある茶席。 ※2/7(土)午前、3/18(水)午後は、拝観不可
仁和寺 金堂・経蔵
仁和寺は真言宗御室派総本山で世界文化遺産。888 (仁和4) 年に宇多天皇が造営し、「御室(おむろ)御所」と呼ばれて格式を誇った門跡寺院です。桃山時代に建てられた御所の紫宸殿(ししんでん)を移築した金堂(国宝)は、当時の宮殿建築を伝える貴重な建物。蔀(しとみ)をつけ、天井高く、壁に極彩色の浄土図を描いた荘厳な堂内に、本尊・阿弥陀三尊像を安置しています。
経蔵(重文)は1641 (寛永18) 年に再建されたもので、中央に据えられた「天海版」一切経を納める八角形の回転式輪蔵(りんぞう)や、描かれた壁画の細部まで、往時の美しい色彩を今もとどめています。経蔵は「京の冬の旅」初公開です。
※2/2(月)、3(火)、14(土)、15(日)、3/4(水)、5(木)は、
経蔵のみの特別公開(300円)となります。
妙光寺
妙光寺は京の冬の旅初公開の寺院。宇多野(うたの)の竹林に佇む臨済宗建仁寺派の寺で、室町時代「京都十刹(じっさつ)」第八位に列せられた由緒ある禅寺です。亀山・後醍醐・後村上の三帝の勅願寺とされ、南朝とゆかりも深く、方丈には三種の神器を一時奉安したという「神器(じんぎ)の間」があります。開山堂にはわが国虚無僧宗門(普化宗)の祖であり、日本に味噌醤油の醸法を伝えた開山・法燈国師の像を祀っています。今回は、妙光寺の寺宝であった俵屋宗達(たわらやそうたつ)筆の国宝「風神雷神図屏風」の複製画をはじめとした寺宝を特別展観します。
また、妙光寺の境内には江戸期の陶工・野々村仁清(ののむらにんせい)の墓があります。
宝厳院
1461年(寛正2)に創建された臨済宗大本山・天龍寺の塔頭寺院。江戸期の書物『都林泉名勝図会(みやこりんせんめいしょうずえ)』にも掲載された名庭「獅子吼(ししく)の庭」は、「獅子岩」などの巨石が豊かな緑に映える、嵐山を借景とした回遊式庭園です。本堂再建を記念して、田村能里子画伯により新たに描かれた障壁画「風河燦燦三三自在(ふうがさんさんさんさんじざい)」が初公開されます。仏教発祥の地インドを思わせる風紋流れる赤い山河に、33人の白衣の人物が描かれ、駱駝(らくだ)や象などの動物をかたどった引き手や釘隠しが彩りを添えています。
京の冬の旅「非公開文化財特別公開」
- 期間
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2009/1/10(土)~3/18(水) 10:00~16:00(受付終了)
※法要等、都合により拝観できない日や時間帯が生じる場合があります。
- 料金
- 1か所 600円(いずれも団体割引あり)
- お問い合わせ
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京都市観光協会 TEL 075-752-0227
ホームページhttp://www.kyokanko.or.jp/
ほっこりコラム
お寺の拝観で足が冷え冷え、という方に。
駅の足湯は嵐電(京福電鉄)嵐山駅にあるあったかスポット。ここの中央ホーム内に足湯があるのです。駅窓口またはインフォメーションで足湯券(150円・タオルつき)を購入すれば、あとはどなたでも利用OK! お寺の拝観で、足が冷えてしまうことって多いですから、これはおすすめ。もちろんこの足湯だって嵐山温泉のお湯を利用しています。疲労回復にもなりますよ。営業時間(冬季)
9:00~18:00(受付17:45まで)
※9:00~10:00は駅窓口のみ受付
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