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竹細工を体験していただくだけではなく、京の文化を支えてきた“竹の奥深さ”を感じていただきたい。

--- 「ここ数年で、“竹”という存在自体が、日本人にとってあまり身近なものではなくなってしまったのではないか?少しの時間でもいいので竹に触れていただき、その奥深さ・素晴らしさを感じていただきたい。」もともとは竹の卸問屋だった私たちですが、そのような想いのもと、一般のお客様に竹細工を体験していただく場を提供させていただきはじめました。
また、京都という土地は1200年の都であったこともあり、長い間文化の中心地でした。そのような中、茶の湯とともに竹の文化も発展し、また多くの寺院や邸宅の庭園の美しさを支える役割も担ってきました。そのように脈々と受け継がれてきた“京の伝統文化”としての竹職人の技をご覧いただくこともまた、貴重な“体験”として皆様の心に残していただけると思います。 ---

そう語られるのは三代目になる御池真也さん。

その言葉どおり、私たちも1時間少しの体験を通じて、職人さんからいろいろなお話を伺うこともでき、改めて“竹の奥深さ”を感じることができました。

竹細工を体験していただくだけではなく、京の文化を支えてきた“竹の奥深さ”を感じていただきたい。

本物のお茶室で竹に触れ、竹のある生活の素晴らしさを実感。
いろいろな竹製品を見ていると、竹職人の技の繊細かさが分かります。

いろいろな竹製品を見ていると、竹職人の技の繊細かさが分かります。

竹かご作り体験が終わった後、希望者には併設されているお茶室を見学させていただくことができます。大徳寺 高桐院の写しであるお茶室「竹虎庵」には、“京の茶の湯文化”とともに発展してきた竹細工技術の粋が集約されています。

ちなみに御池さんが取り扱うお茶室用材はこんなに幅広いんです。
■御池の茶室用材

また、1階には竹で作られた製品を販売する小売スペースもあり、お箸やお椀などの日用品から、竹でできた「虫かご」などの芸術的な作品まで、なんと1000以上の竹製品を楽しむことができます。
“竹は余すところなく、全て活かすことができるエコな素材”ということですが、本当に多様な使用方法があるのですね。
社屋内にはテーブルや御簾、さらには天井などにも竹製品が散りばめられていますので、“竹のある生活”をイメージすることができました。
不思議なのですが、家庭内に竹があるだけでなぜかほっとするんだろうな、と感じました。

レッスンのあとはお茶室見学。竹に囲まれたこの部屋では心が落ち着きます。

レッスンのあとはお茶室見学。竹に囲まれたこの部屋では心が落ち着きます。

御池の社屋は天井までが“竹製”です。竹のある生活、本当に素敵ですね。

御池の社屋は天井までが“竹製”です。竹のある生活、本当に素敵ですね。


竹職人 杉岡力弥さん

竹職人 杉岡力弥さん

メッセージ
昔からの伝統的な竹細工、ひと昔前までは日常生活の身近なところで利用されてきましたが、現在では竹に替わる材質で数々のものができてきました。そのため、今では一部の趣味・娯楽で利用する人たちだけになりつつあります。
この機会に自然のものと触れ合って、竹で物を作るという難しさ、楽しさ、出来上がった時の喜びを体験して頂き、いつか時が経って竹を見たとき、「そういえば、以前に竹で花籠を作ったなぁ」と思い出し、自然の素材の良さや竹の暖かみを再度感じて頂ければ幸いです。

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