季節ごとに訪れたい、嵐山の名旅館・渡月亭のお食事処
天龍寺方面から渡月橋を渡るとその南詰、目の前が京都 嵐山温泉 渡月亭です。渡月亭の一角を占める松風閣は、中ノ島にあるお食事処です。
周囲は春と秋の観光シーズンには特に多くの人が行き交うところですが、大堰川に向けてぐっと開けた店内のお座敷からは嵐山と大堰川の、開けたパノラマビューを眺めながらお食事をいただけます。
春は桜、秋葉は紅葉が迫ってくるような鮮やかさが楽しめる嵐山ですが、緑の濃くなる夏や、冬木立に川から靄(もや)が立ち上る情景も、水墨画の世界のようでまた素晴らしいもの。「春は曙、夏は夜...」と書いた清少納言のように、松風閣を窓外の景色を「春はどう」「秋はこう」と比べるのも食事をいっそう楽しくしてくれそうです。
季節の料理と四季折々の嵐山の絶景。どんな季節に訪れても、この二つを一度に味わえるのが、松風閣を訪れる楽しみではないでしょうか。
京の繊細な季節感を活かした料理と、渡月亭でお風呂を楽しむプランも人気。
松風閣のメニューの中でも、特に人気が高いのが豆腐会席。こちらは嵯峨豆腐「森嘉」の豆腐を使用した湯どうふに、季節の食材を盛り込んだお料理が続きます。柔らかく喉ごしのよい湯豆腐は、特製の豆腐だれででいただくと格別です。
会席でいただける季節のお料理は、吟味した素材を「旬」や「名残」といった季節を考慮した調理法で供されます。「その時期その時期のものを、一番おいしくいただいてほしい」。彩りよく盛り込まれた料理は、季節感もたっぷり。いただく前にお客さんがカメラに収めるのも、このごろでは当たり前になっています。
そしてもう一つの人気メニューが竹弁当です。こちらは嵯峨野産のフシの長い竹で作られた手作りのかごに、ひと口ほどでいただける京料理を品よく詰め合わせたもので、ランチにもおすすめのひと一品です。
松風閣では、お食事後、嵐山温泉 渡月亭でお風呂を楽しめるプランがあり好評です。嵯峨野散策とおいしい京料理、そして温泉と三拍子揃えば、大満足となること間違いなしですからね。
今年4月に入ったばかりのニュー・フェースのお二人が紹介してくれるのは、松風閣からも近い千光寺(大悲閣)です。大悲閣は慶長19年(1608)、保津川を開削した角倉了以が保津川の開削工事で亡くなった人と、その関係者の菩提を弔うために建立した寺院です。
ここを訪れた松尾芭蕉が「花の山 二町のぼれば 大悲閣」という句を残しているほか、夏目漱石も小説「門」に、千光寺の様子を描いています。文学作品にもたびたび登場する嵐山。文学散歩もおすすめです。
京都 嵐山温泉 渡月亭 豆腐と湯葉の館 松風閣
- 住 所 : 京都市右京区嵯峨中之島町無番地
>>地図 - 営業時間 : 11:00~19:00(L.O.18:30)
- 電話番号 : 075-871-1310(京都 嵐山温泉 渡月亭 代表)
- ホームページアドレス : http://www.togetsutei.co.jp
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