TOP  > 京都の観光情報  > 京の四季の花 1月  > 今月の花:有楽椿・蝋梅

 
 
■有楽椿(侘助)
薄田泣菫の「侘助椿」によると、利休の時代の茶人・吸松斎宗全(還俗名・侘助)という人がこの花を大変愛玩したことから、「いつとなく侘助といふ名で呼ばれるやうになつたといふ」ということだそうです。侘助は花が開ききってしまわないのが特徴のようで、控えめな様が茶人の心をとらえたのでしょう。

■蝋梅
「東風吹かば匂いおこせよ」と菅原道真が歌ったのは蝋梅ではないでしょうが、「天神さん」ではバラ科の梅と並んで、ロウバイ科の蝋梅がほのかな香りを漂わせます。つまり梅と蝋梅は兄弟ではなく、桜と梅が兄弟のようですね。ちなみに桜は「散る」と言いますが、梅はなんと表現するかご存知ですか? 梅は「こぼれる」といいます。日本らしい繊細な表現ですね。

 
◆有楽椿
北区等持院北町の立命館大学裏にある等持院は、西暦1341年足利尊氏将軍が天龍寺の夢窓国師にお願いして、衣笠山の南麓に創建された。
 
 
◆蝋梅
学問の神様菅原道真公を祭る有名な神社北野天満宮は、梅の花でもその名は広く知られており、シーズンには多くの参拝者で賑わう。
 
  '35年生まれ。'58年、関西大学商学部卒業後日本ハム株式会社入社。'00年、日本ハム株式会社常務取締役退任後、株式会社エヌ・エス・イー代表取締役社長に就任。'03年、株式会社エヌ・エス・イー代表取締役社長退任。勤務中は社団法人日本経営協会評議員、社団法人日本情報システムユーザー協会常任理事、IBMユーザー研究会関西代表幹事、IBMユーザー研究会論文審査委員長を務める。現在、日本アイ・ビー・エム株式会社発行の月間誌「IBMUSERS」の表・裏表紙に写真を掲載中。日本風景写真協会大阪第一支部長。