平安京造営の際に方位守護のため、桓武天皇の勅願で、大内裏(御所)の“天門”にあたる北西角に建立された大将軍堂が大将軍八神社の始まり。以来、王城鎮護の神様として厚い信仰を受けてきた。平安時代の今様には、祗園(八坂神社)、日吉(日吉大社)、賀茂社(上賀茂・下鴨神社)とともに霊験あらたかな神として歌われるほどの社だった。 応仁の乱の後に神社として復興され、大将軍宮・大将軍社と名を改めたが、江戸中期にスサノオノミコトとその御子八神、暦神の八神が合祀され、大将軍八神社と名付けられた。現在も、建築・移動・引っ越し・結婚・旅行・交通などあらゆる方位の厄災から守ってくれる神様として崇敬されている。境内には本殿と、大将軍神像が安置された方徳殿が建っている。 |
大将軍てどんな神様?
大将軍神は方位をつかさどる星神のことで、中国の古天文学では天大将軍と呼ばれている。この神様の方位をおかすと、厳しいとがめを受けるとされる。中国の風水思想から起こった陰陽道信仰の中でも、重要な方忌に関与する神様として崇められ、恐れられている。建築、修理、動土、転居、旅立ちなど方位について最も気を使う事柄に関して、人々がお伺いをたて、お願いしてきたのがこの大将軍八神社だ。 神社の境内奥にはなぜか大きな碇(イカリ)が。不思議に思い、宮司さんにお聞きすると、この神社所蔵の宝船の絵(明暦年間のもの)は碇が書いてある珍しいものとか。「多分それをご存じの方が奉納されたのでしょうね」とのこと。そういえば宝船の絵って確かに碇は描かれていない。 |
||
|
|||||||
|
|
|||||||||||||
昭和39年創業。大将軍八神社のすぐ近く、一条通商店街にある豆腐の製造販売のお店。鰻の寝床のように奥深い店内には、オープンショーケースを設置して、たくさんの豆腐がお出迎え。豆腐百珍ならぬ 豆腐百選は、“豆腐のブティック”と称されたこのもある。 豆乳から生まれた菓子などもあり、現在豆腐料理店の他、豆腐菓子専門店や豆腐CAFEなども経営している。 |
|
||||||||||||
-
写真歳時 京の四季の花
-
京のお守りおみくじ