夢枕獏氏の小説と漫画『陰陽師』が火付け役になって、平安時代の陰陽師・安倍晴明は今やブームの人。その晴明が暮らした屋敷趾に寛弘4年(1007)、一条天皇の勅旨で建立されたのが晴明神社だ。平安京随一の陰陽師として知られた安倍晴明だが、その割には生涯官位は低かった。それを惜しみ、晴明の功績をたたえるために造営されたのがこの神社だった。記録によるとその社域は、東は堀川、西は黒門、北は元誓願寺、南は中立売に広がっていたという。後に秀吉の都造り政策や度重なる兵火などで縮小されてしまったが、氏子たちが中心となり、各式年祭毎に社殿が整備改修された。現在の本殿は昭和3年の御大典記念事業として新築されたものだ。 |
一条戻り橋ってどんな橋? 晴明神社から南へ100m、堀川に架かる橋が一条戻り橋。『源氏物語』にも「ゆくはかへるの橋」と書かれ、和泉式部も歌に詠んでいる。安倍晴明も自分が使っていた式神を封じ込めたといわれ、『陰陽師』にも度々登場する橋なのでまだ読んでいない方はご一読を。 |
写真は晴明神社内に再現された一条戻り橋 |
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晴明神社にお参りした後は、西陣の町家が立ち並ぶ堀川通りを散策しながら美味しいお菓子のお店を訪ねてみてはいかが?中立売通を少し北へ入った所に佇む一件のお店が明治15年創業の塩芳軒。名物の「聚楽」はお店でしか求められないので、ぜひ立ち寄ってみて。こだわりの純和三盆でできたお干菓子もお土産にはぴったり。 |
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