奈良・唐招提寺の鑑真和尚の高弟・鑑禎上人が、毘沙門天を祀ったのがこのお寺のはじまり。延暦15年(796)、造東寺長官・藤原伊勢人(いせんど)が毘沙門天と千手観音を祀り、鞍馬寺と呼ぶようになった。鞍馬寺といえば、あの源義経が天狗に教わり、武術の修業に励んだところでも有名。戦国時代には、武田信玄や豊臣秀吉、徳川家康などが戦勝祈願にも訪れた。境内には本殿・金堂や宝殿、宝物を収めた霊宝殿などの建物が建ち並ぶ。大杉の根がくねくねとうねる木の根道の奥に奥の院があり、護法魔王尊が祀られている。澄んだ冷気が流れる一帯は信仰の浄域であり、また自然の宝庫。鞍馬寺はこの自然を大切に守り続けている寺でもある。 |
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とちの実を入れてついたとち餅・牛若餅がこの店の名物だが、最近人気急上昇の新名物が登場。イタリアで修業した息子さんが作るジェラートは、甘酒、抹茶、米粒チョコなどかなりユニーク。中でも香りと麹のつぶつぶ感がたまらないのが甘酒ジェラートで、「えっ、甘酒がジェラートに?」という違和感ある印象はひと口味わえば「なるほど、よく合ってる」に変化。その着眼点に思わず脱帽!の一品だ。ほろ苦くまったりとした抹茶もおいしい。春夏秋冬と工夫を凝らした3種盛りで味わって。 |
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良質の昆布と山椒をことこと長時間炊き込み、細かくきざんだ木の芽煮は鞍馬名物のひとつ。鞍馬の里に古くから伝わる家庭の味だ。大正初期に初代が、鞍馬寺の参拝客に木の芽煮を供したのが店の始まりだ。木の芽煮(竹皮に包まれた100グラム500円~)のほかふきしぐれ、店内には、葉とうがらしなどあつあつご飯にもおにぎりにもぴったりのつくだ煮がいっぱい。鰻を山椒と一緒に炊いたうなぎ山椒はぜひお茶漬に試したい一品だ。 |
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一階は民芸調の茶店風。店内を飾る民芸品も見ものだ。ご主人が元鞍馬寺の僧侶とあって、鞍馬寺に伝わる伝統的な精進料理が味わえる。コンニャク造りや胡麻豆腐、ぬた和え、季節の炊き合わせなどが朱塗りの器に盛られて出る花膳2,000円、花膳の献立に名物のとろろそば・精進天ぷらやデザートが付く月膳3,000円など鞍馬寺門前ならではの精進料理を味わってみては。 |
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