「浅越...あ、ゴエでございます」からはじまるニュースキャスターネタをはじめ、ピン芸人としても幅広く活躍する浅越ゴエさん。京都での大学時代は劇団でお芝居に没頭する日々を送っていたとか。貧乏学生ならではの(?)京都の思い出を語っていただきました!
:DigiStyle京都 :浅越ゴエ
- 浅越さんは岡山県のご出身で、大学から京都にいらっしゃったんですよね。
- 立命館大学だったんですが、下宿があった太秦から自転車で15分くらいかけて通っていました。気が向いたらルートを変えて妙心寺を抜けたり、楽しんでいましたね。
- 大学時代は演劇サークルに所属されていたとか。
- 最初は普通のサラリーマンになろうと思って大学に入ったんですけど、高校時代に帰宅部だったから、大学では何かやってみようと思って。劇団の見学に行ったら、高校の演劇部なんかとは違って、「あ、俳優をやるんや」と。それは面白いなと思って入りました。で、大学の近くに「喫茶マイン」という店があって、夜中1時2時までご飯が食べられるから、稽古終わりに行っていました。よくドリアを注文していましたね。
- じゃあ大学時代は劇団の思い出が深いんですね。
- 劇団に入らなかったら、こうやって芸人はしていなかったのかなという感じですね。初めて人前で舞台に立ったのが、大学の200人くらい入る小ホールでした。
- どんな役柄だったんですか?
- 「コバヤシ」という役でした。劇作家・北村想さんの「十一人の少年」という戯曲だったんですけど、どんな役どころだったかな...? ちなみにお金をもらった初舞台は、京都大学吉田寮。なぜか食堂でイベントができるんですよね。ナゾですけど。
- 「コバヤシ」...気になります!
- 太秦の下宿っていうのが、家賃2万5000円、風呂なし、トイレ・電話共同だったんで、銭湯に通っていました。近所の銭湯が11時頃に閉まるんですけど、稽古は11時、12時くらいまでのときもあって。そんな場合は大学近くの「衣笠温泉」へ行っていました。
- 衣笠温泉は、お風呂の数が多いんですよね。
- そう! 「近所の銭湯と場所が入れ替わってくれたらなー」とよく思っていましたよ。当時270、280円くらいの同じ料金で、これだけ設備が違うのかと。どんな構造だったか忘れてしまいましたが、屋外のお風呂場で白いビーチチェアに横になって、月を見上げていたのを覚えていますね。
- それは気持ち良さそうですね~。
- 体あったまるし気持ちいいんですけど、結局家まで自転車で15分かけて帰らないとダメですからね。夏場は汗をかき、冬場は冷えてしまう...。
- なるほど(笑)。 太秦に住んでいらっしゃったなら、太秦映画村に行かれたことはありますか?
- 時代劇行列や映画のエキストラで何回か。歩兵役で、馬にまたがる柳葉敏郎さんの指揮下にいたことがあります。
- 柳葉さんと共演! 京都ならではのアルバイトですね。
- 京都ならではと言えば、岡山では自転車で山を越え1時間かけて行っていた「天下一品」が、京都に来たら「めちゃめちゃ店あるやん!」と感動しました。当時、京都発祥の店だと知らなかったから。太秦店、花園店によく通いましたね。白川通りの本店にも行きましたし。
- お風呂・トイレ共同の下宿に、銭湯、ラーメン屋さんと、古き良き時代のザ・学生生活という感じですね~。
- これがテニスサークルなんかに入ってたら、また人生違ってたんでしょうね~。今となってはいい思い出です。
撮影協力:祇をん ひつじカフェ
祇園花月のまわりには、見てまわるところもいっぱいあるし、アクセスもいいし気軽に来ていただきやすいと思います。
古都・京都から、はんなりとした古風な笑いをお届けできればいいなと(笑)いい場所にあるので、好きな芸人さんの出番と合わせて旅行プランを組んで下さい。
■衣笠温泉
地下のラドン温泉から3階の露天風呂まで、多彩なお風呂があり、子どもからお年寄りまでに人気がある。北野天満宮や龍安寺、妙心寺など名所が近いので、観光の疲れを癒しに足を運んでみては。
京都市北区大将軍一条町50
075-462-1225
14時~午前1時(日曜は朝風呂7時~)
金曜定休
-
写真歳時 京の四季の花
-
京のお守りおみくじ