演劇公演　地点『マクベス』【アンダースロー 】

世界中で上演されるシェイクスピア四大悲劇のひとつ『マクベス』。
権力欲に取り憑かれ、殺戮を厭わないマクベス。シェイクスピアの悲劇を満を持しておくる、地点×空間現代、最新作。

地点はこの度、シェイクスピアの悲劇『マクベス』を上演いたします。権力欲に取り憑かれ、殺戮を厭わないマクベスの悲劇は、戦争が各地で勃発し、それを止めることができ ない現代の国際情勢にあって、非常に今日的なテーマを持っています。地点版ではすべての悲劇の発端と なる予言を語る「魔女」、戦況を伝える「刺客」、マクベスを苦しませる「幻影」、マクベスの息の根を止め る「バーナムの森」に着目し、これまで培ったコロスの演出・演技でこの悲劇に肉薄します。こうした固 有名のない登場人物は本当に存在するのでしょうか。果たして彼らは正しいことを語っているのでしょう か。現代社会におけるメディアのように、不確かで得体のしれないもの、しかしながら人間を右往左往さ せる存在に注目し、マクベスの悲劇の現代性をこのような存在を通して照射しようという試みです。また、 バンド「空間現代」の生演奏で戦闘シーンの迫力と過酷さを表現し、原作を一幕劇に再構成することで、 いったん踏み込んでしまったら戻ることのできない権力欲の闇を創出します。