2024.10.18 - 2024.12.26
【終了しました】 2024.01.02 ~ 2024.01.29
※新型コロナウイルス感染拡予防の観点等でイベントが中止や延期・開催時間が変更になっている場合があります。事前に公式サイトなどでご確認ください。
石が土となり、また土は石となる」のは地質学的時間、つまり循環する宇宙時間のなかで起きている。この石と土との間で、人類はやくという行為によって器を制作してきた。すなわち「やきもの」である。京都の地において、初代長次郎(1589年没)を祖とする樂家に、茶碗という究極の造形の存在に対して、石から、土からそれぞれのアプローチを行っている2人の芸術家がいる。
初代長次郎は千利休の侘び茶の心を汲み、装飾的要素を排除した、画期的な赤と黒の樂茶碗を創出した。それから約450年。樂直入(1949-)はこの石と土との関係性のなかで、様々な挑戦を行ってきている。2019年に15代樂吉左衞門から樂直入へと改名した後は、侘び茶の思考や伝統から離れて、京都市の最北端、山間の小村に住まいし、純粋造形としての茶碗の制作に没頭している。そして2022年には「White rock」と仮称される茶碗の展覧会をロンドンとドーハで発表した。始め仮称であった「白い巖石みたいな茶碗」即ち「White rock」の名称は、今では海外でも広く認知されている。「White rock」があれば当然「Black rock」もある。本展ではその両方が出品される。
樂直入の次男である樂雅臣(1983-)は石の彫刻家として知られているが、2023年には長年構想してきた「石器」シリーズを発表した。溶結凝灰岩から茶碗の造形を彫り、さらに焼成することにより、溶融と非溶融の状態となり、不動であるはずの存在が重力によってわずかに動く彫刻作品。そこには、石と土との関係性において、雅臣がかつて発表した「輪廻」、「Stone box」シリーズと同様に、輪廻というテーマがある。直入は雅臣の作品を「まるで地底から湧き起こった様に太古からそこに存在したかのような佇まいをしている」と評している。
本展では樂雅臣の新作「石器」シリーズの彫刻作品と樂直入の「Black rock」、「White rock」の茶碗などを中心に展観する。
会場 | 美術館「えき」KYOTO(JR京都駅・ジェイアール京都伊勢丹7F隣接) |
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日時 | 2024年1月2日(火)~29日(月) |
住所 | 京都市下京区東塩小路町 京都拉麺小路 |
交通 | 各線「京都」駅下車すぐ |
料金 | 一般 1,000円(800円) 高・大学生 800円(600円) 小・中学生 600円(400円) ※()内は前売料金。「障害者手帳」をご提示のご本人さまとご同伴者1名さまは、当日料金より各200円割引。 【販売期間】2023年11月3日(金・祝)~2023年12月31日(日) 【販売場所】美術館チケット窓口(12月25日(月)まで)、京都駅ビルインフォメーション、チケットぴあ(Pコード994-365)、ローソンチケット(Lコード52829 |
お問合せ先 | 美術館「えき」KYOTO(ジェイアール京都伊勢丹・大代表) 075-352-1111 |
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