京都発見
郡上八幡の肉桂玉、京都の八ッ橋 郡上八幡と京都を繋ぐキーワードは、「肉桂」である
  肉桂(ニッキ)とは、クスノキ科の常緑高木の樹皮を乾燥させたもの。インドシナ原産の香辛料植物。日本には、江戸時代に中国から輸入された。パンやお菓子などに使われる香辛料として知られる「シナモン」のことである。
胃を丈夫にする効果もあり、漢方薬にも使用されているという。
「郡上八幡の肉桂玉」
郡上八幡の肉桂玉 「肉桂玉」は、ざらめや砂糖に水飴を加えて煮詰めた「有平糖(あるへいとう)」に、肉桂を加えて固めた飴玉である。
郡上八幡では、昔から肉桂玉の生産がさかんで、今日もこの土地の名物として残っており、土産物としての人気も高い。口に放り込んで舐めていると、舌にほのかな刺激を感じる。
その素朴で懐かしい味わいに、幼い頃を思い出す人も多いとか。
黒砂糖を使った「黒肉桂(くろにっき)」などもある。
郡上八幡の肉桂玉
「京都の八ッ橋」
八ッ橋は、京都において筝曲八橋流を確立した八橋検校が考案した銘菓だといわれている。八橋検校が、京都の綾小路烏丸に住んでいた頃のことである。物を大切にする検校は、いつも米びつを洗う時に残る米のことが気になっていた。そんなあるとき、茶店の主人が井筒で米びつを洗っているのに気がついた検校は、残った米を捨ててしまうのはもったいないと諭した。そして、小米、砕米、そしてその残り米に、蜜と桂皮末(ニッキ)を加えて堅焼煎餅を作るといいと教えた。これが京の堅焼煎餅——のちの八ッ橋の始まりといわれている。

京都・南座前が発祥の地である「井筒八ッ橋本舗」は、瓦型の八ッ橋(焼き菓子)のほか、生八ッ橋や餡入り生八ッ橋など、バラエティに富んだ商品を扱う老舗である。
井筒八ッ橋
井筒八ッ橋--肉桂の香り豊かなお菓子。お茶はもちろん、珈琲、紅茶にも合う

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