八ッ橋は、京都において筝曲八橋流を確立した八橋検校が考案した銘菓だといわれている。八橋検校が、京都の綾小路烏丸に住んでいた頃のことである。物を大切にする検校は、いつも米びつを洗う時に残る米のことが気になっていた。そんなあるとき、茶店の主人が井筒で米びつを洗っているのに気がついた検校は、残った米を捨ててしまうのはもったいないと諭した。そして、小米、砕米、そしてその残り米に、蜜と桂皮末(ニッキ)を加えて堅焼煎餅を作るといいと教えた。これが京の堅焼煎餅——のちの八ッ橋の始まりといわれている。
京都・南座前が発祥の地である「井筒八ッ橋本舗」は、瓦型の八ッ橋(焼き菓子)のほか、生八ッ橋や餡入り生八ッ橋など、バラエティに富んだ商品を扱う老舗である。
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井筒八ッ橋--肉桂の香り豊かなお菓子。お茶はもちろん、珈琲、紅茶にも合う |
「京都の八ッ橋」の
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