鞍馬寺への参道途中にある神社。もともとは御所に祀られていたが、都の大地震や平将門の乱などが相次いだ天慶時代に朱雀天皇の詔(みことのり)でこの地に移された。御所の北方にあたる鞍馬の地に、天下泰平と万民幸福を願って造営されたというわけだ。遷宮の際には葦で松明(たいまつ)を作り、道々にかがり火を焚いた中を、神道具を先頭に大行列が続いた。これが今も伝わる鞍馬の火祭のはじまり。商売繁盛や縁結び、安産、病気平癒など様々なご加護が得られる神社としても知られている。 |
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とちの実を入れてついたとち餅・牛若餅がこの店の名物だが、最近人気急上昇の新名物が登場。イタリアで修業した息子さんが作るジェラートは、甘酒、抹茶、米粒チョコなどかなりユニーク。中でも香りと麹のつぶつぶ感がたまらないのが甘酒ジェラートで、「えっ、甘酒がジェラートに?」という違和感ある印象はひと口味わえば「なるほど、よく合ってる」に変化。その着眼点に思わず脱帽!の一品だ。ほろ苦くまったりとした抹茶もおいしい。春夏秋冬と工夫を凝らした3種盛りで味わって。 |
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良質の昆布と山椒をことこと長時間炊き込み、細かくきざんだ木の芽煮は鞍馬名物のひとつ。鞍馬の里に古くから伝わる家庭の味だ。大正初期に初代が、鞍馬寺の参拝客に木の芽煮を供したのが店の始まりだ。木の芽煮(竹皮に包まれた100グラム500円~)のほかふきしぐれ、店内には、葉とうがらしなどあつあつご飯にもおにぎりにもぴったりのつくだ煮がいっぱい。鰻を山椒と一緒に炊いたうなぎ山椒はぜひお茶漬に試したい一品だ。 |
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一階は民芸調の茶店風。店内を飾る民芸品も見ものだ。ご主人が元鞍馬寺の僧侶とあって、鞍馬寺に伝わる伝統的な精進料理が味わえる。コンニャク造りや胡麻豆腐、ぬた和え、季節の炊き合わせなどが朱塗りの器に盛られて出る花膳2,000円、花膳の献立に名物のとろろそば・精進天ぷらやデザートが付く月膳3,000円など鞍馬寺門前ならではの精進料理を味わってみては。 |
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